イベント企画
トップコンファレンス2-1 データベースとデータサイエンス
2023/9/6 13:10-15:10
第4イベント会場
第4イベント会場
座長:福田 悟志(中央大学)
13:10-13:30 講演(1) 【タイトル邦題】 テンソル補完を用いたパスウェイ軌道解析による薬物応答1細胞遺伝子発現ランドスケープの解明 | |
岩田 通夫(九州工業大学 大学院情報工学研究院生命化学情報工学研究系 准教授) | |
【原発表の書誌情報】 Iwata, M., Mutsumine, H., Nakayama, Y., Suita, N., and Yamanishi, Y. Pathway trajectory analysis with tensor imputation reveals drug-induced single-cell transcriptomic landscape. Nat. Comput. Sci., pp. 758–770 (2022). | |
【概要】 本研究では、1細胞レベルでの遺伝子発現データにおける欠損値や未観測値を、高深度かつ高精度に補完するテンソル分解アルゴリズムを提案し、さらに1細胞レベルでの薬の作用メカニズムを生物学的パスウェイの視点から同定しました。 | |
【略歴】 2014年九州大学大学院生物資源環境化学府博士課程修了。博士(農学)。日本学術振興会特別研究員(DC2)、九州大学生体防御医学研究所博士研究員、九州工業大学博士研究員を経て、2022年より同大学大学院情報工学研究院准教授。専門は、バイオインフォマティクス、特に、化合物応答トランスクリプトームを用いたAI・機械学習による創薬研究に従事。 | |
13:30-13:50 講演(2) 【タイトル邦題】 ランダムウォークサンプリングに基づくソーシャルグラフの復元 | |
中嶋 一貴(東京都立大学 システムデザイン学部 情報科学科 助教) | |
【原発表の書誌情報】 Nakajima, K., Shudo, K.: Social Graph Restoration via Random Walk Sampling, Proc. IEEE 38th International Conference on Data Engineering (ICDE), pp. 01-14 (2022). | |
【概要】 本研究では,データへのアクセス制限を伴う大規模ソーシャルグラフに対して,ランダムウォークを用いて少量のデータをサンプリングし,そのサンプルから元のグラフ構造を復元する手法を提案する. | |
【略歴】 2022年9月東京工業大学情報理工学院数理・計算科学系博士後期課程修了.2022年10月から2023年3月まで日本学術振興会特別研究員PDおよびニューヨーク州立大学バッファロー校客員研究員.2023年4月より東京都立大学システムデザイン学部助教.計算社会科学に関する研究に従事. | |
13:50-14:10 講演(3) 【タイトル邦題】 連言経路問合せのための言語ベース索引技術 | |
佐々木 勇和(大阪大学 ) | |
【原発表の書誌情報】 Yuya Sasaki, George Fletcher, and Makoto Onizuka. Language-aware Indexing for Conjunctive Path Queries. Proceedings of International Conference on Data Engineering (ICDE), pp. 661-673, May 2022. | |
【概要】 連言経路問合せ (Conjunctive path queries, CPQ)は複雑グラフの分析のために最も頻繁に使用される問合せ言語である.本研究ではCPQ-awareな索引であるCPQxを提案し,索引の構築,利用,メンテナンスのアルゴリズムを開発する. | |
【略歴】 大阪大学大学院情報科学研究科の助教.2014年に大阪大学にて博士(情報科学)を取得.2021年からさきがけ「信頼されるAI」領域の研究に従事.研究興味は主としてグラフデータ分析と管理,モバイル・時空間データ分析と管理,情報処理技術の異分野適用に関する研究. | |
14:10-14:30 講演(4) 【タイトル邦題】 ScalarDL: トランザクショナルデータベースシステムにおけるスケーラブルかつ実用的なビザンチン故障検知 | |
山田 浩之(株式会社Scalar CEO兼CTO) | |
【原発表の書誌情報】 Hiroyuki Yamada and Jun Nemoto. 2022. Scalar DL: Scalable and Practical Byzantine Fault Detection for Transactional Database Systems. Proc. VLDB Endow. 15, 7 (jun 2022), 1324–1336. | |
【概要】 データ社会においてはデータの真正性が重要である.データを格納するデータベースシステムにおいて改ざん等のビザンチン故障を検知することにより,データの真正性を保証することが可能である.本研究では,ScalarDLなるトランザクショナルデータベースシステムにおけるビザンチン故障検知ミドルウェアを提案する.ScalarDLは.従来のビザンチン故障検知手法と異なり,正確性を保証しつつ競合のないトランザクションを並列に実行することが可能である. | |
【略歴】 2003年上智大学理工学部機械工学科卒業.同年日本アイ・ビー・エム株式会社入社,2004年ヤフー株式会社入社.2010年慶應義塾大学大学院理工学研究科博士前期課程修了.日本学術振興会特別研究員を経て,2014年東京大学大学院情報理工学系研究科博士後期課程修了.博士(情報理工学).東京大学生産技術研究所特任研究員(現職)を経て、現在,株式会社Scalar CEO兼CTO.並列・分散データベースの研究開発に従事. | |
14:30-14:50 講演(5) 【タイトル邦題】 ネステットループ結合再再考 | |
山田 浩之(東京大学 生産技術研究所 特任研究員) | |
【原発表の書誌情報】 H. Yamada, K. Goda, and M. Kitsuregawa. 2023. Nested Loops Revisited Again. In ICDE, pages 3684-3693, 2023. | |
【概要】 ハッシュ結合とソートマージ結合は、安定した性能と並列化の容易さのため、多くの並列データベースシステムでの分析問合せにおいて最適なアルゴリズムと考えられています。一方、ネステッドループ結合はあまり有用ではないと考えられており、保守的に使用されています。この研究では、クラスター環境におけるネステッドループ結合の可能性について再検討します。ネステッドループ結合における高度な並列処理を実現するアプローチの1つとして、Scalable Massively-Paralel Executionなる方式を提案し、ネステッドループ結合の潜在的利点を明らかにします。 | |
【略歴】 2003年上智大学理工学部機械工学科卒業.同年日本アイ・ビー・エム株式会社入社,2004年ヤフー株式会社入社.2010年慶應義塾大学大学院理工学研究科博士前期課程修了.日本学術振興会特別研究員を経て,2014年東京大学大学院情報理工学系研究科博士後期課程修了.博士(情報理工学).現在、東京大学生産技術研究所特任研究員(株式会社Scalar CEO兼CTOを兼務).並列・分散データベースの研究開発に従事. | |
14:50-15:10 講演(6) 【タイトル邦題】 外部電源を必要としない光電変換セルを活用した位置測位手法 | |
Rizk Hamada(大阪大学 大学院情報科学研究科 特任准教授) | |
【原発表の書誌情報】 Photovoltaic Cells for Energy Harvesting and Indoor Positioning Hamada Rizk (Osaka University), Dong Ma (Singapore Management University), Mahbub Hassan (University of New South Wales), Moustafa Youssef (Alexandria University) | |
【概要】 本論文で提案する,新たな室内位置特定手法「SoLoc」は,ユーザに装着された光電変換セルが受光する光の程度が変化することに着目し,ユーザの位置を算出するだけでなく,位置推定に関わるデバイスへの電源供給を実現し,追加の電源供給を必要としません.評価実験では,室内でメートル単位の精度でユーザの位置を特定できることを示しています. | |
【略歴】 Hamada Rizk is IEEE Senior Member. He received M.E. and Ph.D. degrees in Computer Science and Engineering from Tanta University and E-JUST in 2016 and 2020, respectively. He is currently SA Associate Professor at Osaka University, Japan. He has been working in mobile and pervasive computing, spatial intelligence, and AI research areas. He has been involved in several projects funded by many academic and industrial organizations such as NTRA Egypt, Uber, USA, ASTEP JST, Kakenhi JSPS, NVIDIA, Japan, etc. Hamada is the recipient of the silver medal in the ACM SigSpatial research competition held in Chicago 2019. He has been honored as an outstanding young researcher by the HLF Foundation in Germany (2019), Google (2019 &2020), Japanese ambassador (2021), National committee of Science in Egypt (2022), and IEEE Japan medal (2023). |