イベント企画
大規模言語モデルに関する特別講演
2023/9/7 15:30-17:00
第1イベント会場
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【セッション概要】
ChatGPTに代表される大規模言語モデルの登場は情報処理分野に技術的ブレイクスルーをもたらしただけでなく、これまでにない新たなビジネスやサービスを多数創出し、社会的にも大きなインパクトを与えている。このように大規模言語モデルには大きな期待が寄せられる反面、教育や創作活動への影響や、新たな社会的リスクなど、負の側面を懸念する声も多い。さらには大規模言語モデルに関する多種多様な情報が錯綜する中、不正確な情報や過度な期待・不安をあおるような情報も散見される。
本特別講演では大規模言語モデルに関する研究の最前線に立つ鈴木 潤先生(東北大学)を講師としてお迎えし、大規模言語モデルの仕組みおよびリスクの正しい理解と今後の展開について講演いただく。
本特別講演では大規模言語モデルに関する研究の最前線に立つ鈴木 潤先生(東北大学)を講師としてお迎えし、大規模言語モデルの仕組みおよびリスクの正しい理解と今後の展開について講演いただく。
15:30-17:00 講演 言語モデルに基づく文章生成:成功を支える技術/理論と現在の到達点/注意点 | |
鈴木 潤(東北大学 データ駆動科学・AI教育研究センター 教授) | |
【概要】 ChatGPTのサービス開始以降、学術・産業分野だけでなく一般社会でも文章生成AIに対する関心が高まっている。しかし、詳細な構築方法は公表されていないため、その全容を知ることは難しい。本講演では、言語モデルや文章生成に関する研究に従事してきた研究者の観点から、昨今の文章生成AI が様々な指示に応答できる要因の一部と考えられている技術や理論について独自に幾つか取り上げて解説する。同様に、文章生成AIの活用に関しても、現在の到達点や注意点の中で重要と考えられる幾つかを選出して紹介する。また、今後の文章生成AI関連の研究トレンドや将来の応用可能性などについても議論したい。 | |
【略歴】 2001年から2018年まで日本電信電話株式会社コミュニケーション科学基礎研究所に勤務.2018年,東北大学大学院情報科学研究科准教授に着任し,2020年より現職.2005年奈良先端大学院大学博士後期課程修了 博士(工学).2008-2009年MIT CSAIL客員研究員.2017年より理化学研究所革新知能統合研究センター客員研究員.2020から2022年までGoogle LLC Visiting Researcher.主として自然言語処理,機械学習,人工知能に関する研究に従事.言語処理学会理事,ACL Rolling Review Editors in Chief, |