抄録
J-006
視線と口唇の相互作用によるメンタルヘルスの可視化と意味づけ
堅田映美・佐藤和人・間所洋和(秋田県大)・門脇さくら(SmartDesign)
現代社会はストレス社会といわれ,うつ病などの精神疾患の増加に伴いストレスチェック制度の実施が義務化となった.しかし,ストレスチェック制度において,臨床医の主観が含まれる等の問題を避けるため客観的な診断結果が求められている.
 本研究では客観的に気分状態を評価するため,気分状態を検査するPOMS2の質問ビデオを独自に製作して被験者に呈示し,回答中の瞬時心拍数,視線と表情に着目することで,日常的に抱えているストレスと行動及び生体情報との関係性を解析する. POMS2の指標に基づき,Umatrixでカテゴリ分類を行い各カテゴリと視線との相関関係の検証をした.その結果,気分状態の変化と視線の集中度(ヒートマップ)・サッケードの数は関係性があることが分かった.