抄録
J-005
表情表出パターンのセグメント化による動的表情空間の可視化
大西康平・佐藤和人・間所洋和(秋田県大)・門脇さくら(Smart Design)
対面コミュニケーションにおける表情表出パターンの時系列変化を,教師なし機械学習によってセグメント化し,個人固有な動的表情空間の可視化を試みる.評価実験では,被験者と対話者に3分間会話中の自然な表情変化を左側面と右側面の2 方向から撮影した.今回,対話者と関係性が異なる被験者2名の顔動画像を対象に,会話中の特徴的表出パターンを自動抽出し,追加的にカテゴライズすることにより,個人固有な表出パターンのダイナミクスを表現可能な動的表情空間を形成する.結果,実験日や被験者によって表情表出パターン,動的表情空間が異なり,意思疎通の程度とダイナミクスを可視化する手段として有効であることが確認できた.今後は,被験者の心理状態を加味し,実験環境の拡張を試みる予定である.