抄録
J-002
ユーザとの信頼関係構築を目的としたロボット対話における同調的音声合成の評価
中村卓矢・西村祥吾(奈良先端大)・川波弘道(津山高専)・神原誠之(奈良先端大)・萩田紀博(奈良先端大/ATR)
生活環境の変化により,独居世帯の数が増加し,日常的な発話不足に陥る人が増加している.対話ロボットによるコミュニケーションの活性化が多く研究されている.そのためには,日常的に対話ロボットを利用してもらう必要があり,ロボットとの信頼関係構築が重要である.本研究では,ロボットとの対話においてペーシングを利用したユーザの対話意欲向上を目的とする.具体的には,対話の中でユーザの発話速度や音量,ピッチにロボットの合成音声を同調させることによる信頼関係への影響を検討する.手法としては,実際にロボットとの対話を行い,主観,客観的指標を用いてユーザにどのような心的変化が起こるか評価する.