I-014
多目的自律飛行ドローンシステムのためのLBCNNを用いた人物認識方式

◎宮里太也・上原和加貴・長山　格（琉球大）

防犯システムやレスキュー等の様々な分野におけるドローンの利活用において,高精度な人物自動検出機能および人物自動認識機能は重要な役割を果たす．一方,画像認識においてConvolutional Neural Network(CNN)はすでに欠かすことのできない手法である．しかし，CNNにおけるパラメータ調節の困難さや抽出特徴の不明瞭さ等が問題となっている．これらの問題に対して，畳み込み層としてLBP(Local Binary Pattern)フィルタを利用するLBCNNが提案された．LBP特徴量の特性として明度不変性とエッジ情報の強調が挙げられていることから,LBCNNは人物認識に対しても有効性を持つと予想される．
そこで，本研究ではINRIA Person Datasetを用いてLBCNNとCNNの2手法の精度比較を行い,本予想を検証するとともにその結果を報告する．これにより多目的ドローンにおける人物認識機能の性能向上を図る．