抄録
I-011
点群データの鮮鋭化変形の一手法
関 航平・手島裕詞・志久 修(佐世保高専)・村木祐太・小堀研一(大阪工大)
 本研究では,点群から算出する特徴量よって特徴部分と判断された領域をより強調し,鮮鋭的なモデルに変形させる手法を提案する.これまでの点群の編集としては,曲面モデルやポリゴンモデルに変換し,編集処理することが多かった.しかし,信頼性のある点の接続情報や曲面が生成できない場合がある.また,細かな特徴部分を編集するには,多くの手間を要することも問題点である.
 そこで本稿では,点群空間で自動変形を行う手法を提案する.提案手法では,点群モルフォロジー演算を用いて特徴量を求め,その値に応じた点の移動によってモデルを鮮鋭的に変形させる.いくつかの実験により,提案手法の有効性を検証する.