抄録
I-010
製作工程に基づいた結城紬のCG反物画像の生成
加賀谷夏輝・森 博志・石川智治・佐々木和也・阿山みよし・外山 史・東海林健二(宇都宮大)
結城紬は独特の細やかな縞・絣を持つ先染めの絹織物である.その製作工程は,柄デザインから絣模様の基になる設計図案を製作し,設計図案に基づいて反物が織られ,反物から着物に仕立てられる.しかし,設計図案は特有の絣柄の基本パターンを組み合わせて製作されることや,糸の規則を考慮して反物が織られることから,各工程の製作物の見た目は大きく変化し,完成後の製作物の見当には熟練の知識や経験を必要とする.そこで,本研究では任意の柄デザイン画像から結城紬のCG 反物画像を生成する手法を提案する.絣柄の基本パターンと,織物構造に基づいたシミュレーションにより,結城紬のCG 反物画像の生成を可能とする.