抄録
H-021
動的色閾値を利用した唇検出に関する一検討
二階雅弘・西村広光(神奈川工科大)
手話は口話と同じようにイントネーションや感情を込めた表現をすることが可能である.我々は,その中でも唇の動きに着目し,初期段階としてカメラよる唇検出を行った.唇検出には色相による検出を試みたが,個々人や体調によって唇の色相が異なるため,的確な形状で唇を検出することが困難であった.そこで,色相閾値を変動させながら唇候補領域の抽出を繰り返すことにより,唇候補領域が唇らしい形状になる色相閾値を動的に探索する手法を検討した.評価実験では閉口画像200枚に対し,固定閾値による唇検出と動的探索による唇検出を行った.被験者9名の目視で唇形状検出精度を評価した.