ITU-T（国際電気通信連合電気通信標準化部門）が定めるデジタル電話網のための国際標準規格で，NTTが1988年に世界に先駆けてこの規格に基づくサービス「INSネット」（総合デジタル通信サービス）の提供を開始した．音声やデータを64kbpsで伝送するBチャネルと，制御信号などを16kbpsビット／秒で送るDチャネルの組合せで構成され，INSネット64サービスでは1回線が2B+Dの構成をとることから，2つのBチャネルを束ねて128k bpsで通信することも可能である．
DV（Digital Video）のデータ伝送信号をIEEE1394規格のインタフェースから取り出して，IP ネットワークを利用して中継するためのアプリケーションで，WIDEプロジェクトにおいて1998年に開発された．通信フォーマットはRFC1889として標準化されている．比較的安価にシステムが構築できるが30Mbpsのネットワーク帯域が必要である（SD/720×480の場合）．
ITU-Tが定める映像・音声通信のための標準規格であり，ビデオ会議やIP電話等における制御方式として利用される．同様のものとしてIETF（Internet Engineering Task Force）においてRFC3261として定められたSIP（Session Initiation Protocol）もあるが相互接続はできない．
1997年に設立された非営利国際コンソーシアムで，アジア太平洋地域の研究および教育コミュニティに高度なネットワーク環境を提供し，グローバルなコラボレーションを促進することを目的としている．現在、17の国・地域が主要メンバーとして参加している．
汎ヨーロッパにおける研究・教育コミュニティのための情報基盤で，欧州委員会とヨーロッパ各国が出資し各国のNREN（National Research and Education Network，各国の研究教育ネットワーク，現在38カ国）を相互接続するネットワーク等のサービスを提供している．
Cooperación Latino Americana de Redes Avanzadas（Latin American Cooperation of Advanced Networks）に由来する名称．ラテンアメリカ地域における国際ネットワーク環境の整備を目的として2003年に設立された非営利組織が開発運用する研究教育ネットワークのこと．
インターネットを用いて大学や研究機関により提供される大規模な公開オンライン講座のことであり，無料で，または安価に受講することができる．総称あるいは学習プラットフォームを指すものとして複数形のMOOCsとも表記される．
授業での資料配布，課題提出，オンラインテストの実施などの活動を支援する情報システムのこと．一般に，履修登録や成績管理を行う教務情報システムとは区別される．
米国の国際標準化団体IMS Global Learning Consortium（2022年5月に1EdTech Consortiumに改称）が策定した学習支援のための標準規格で，LMSからオンライン授業ツールや電子教科書等のほかのサービスに連携するための機能を提供する．
対面授業とオンライン授業を組み合わせた形式はハイブリッド型授業と呼ばれるが，その組合せ方によって細かく分類される．反転授業における事前学習をオンラインで行うブレンド型や，クラスを2のグループに分割して一方を対面で他方をオンラインで（異なる内容を並行して）行う分散型に加え，学生が個々に対面授業，同期型（同時双方向型）オンライン授業，非同期型（オンデマンド型）オンライン授業を自由に選択でき同じ内容を学習できるものはハイフレックス（HyFlex，Hybrid Flexibleの略）型と呼ばれる．
文部科学省が2019年に発表した初等中等教育の教育改革案のことで，児童生徒1人1台の学習用端末やクラウド活用を踏まえたネットワーク環境の整備を行い，個別に最適化された創造性や思考力を育む教育の実現を目指している．GIGAはGlobal and Innovation Gateway for Allの略である．
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