会誌「情報処理」Vol.63 No.2(Feb. 2022)「デジタルプラクティスコーナー」

巻頭言

論文誌トランザクション デジタルプラクティス編集委員長
吉野松樹

2010年に,実践に基づく情報技術活用の有用な知見を蓄積することを狙いとして創刊された「論文誌デジタルプラクティス」は, 2020年10月発行号から,「論文誌トランザクション デジタルプラクティス(以下, TDP)」,会誌「デジタルプラクティスコーナー(以下, DPコーナー)」,および形式的な審査のみで速報する「DPレポート」に改編された.改編後,本号までの6号の状況をまとめる.

TDPは,一般投稿論文14編,特集号投稿論文17編, 推薦論文2本の計33編(5.5編/号)を掲載した.DPコーナーは,招待論文21編, 解説論文3編, 提携団体推薦論文5編の計29編(4.8編/号)を掲載した.DPレポートは4編を掲載した.改編前の2010年2月号から2020年7月号までの43号の累計掲載論文数は,招待論文が264編(6.1編/号),投稿論文が135編(3.1編/号)であったので,改編後,投稿論文の掲載数が増加している.投稿論文の採択率は改編前とほぼ同じであるので,改編によりTDPの位置づけを明確にしたことにより投稿数が増えた効果であると考えられる.

TDPの投稿論文,採録論文の筆頭著者の属性を見ると,表1のようになっている.

表1 TDPの投稿論文,採録論文の筆頭著者の属性
TDPの投稿論文,採録論文の筆頭著者の属性

企業系の執著者の採択率が低くなっており,プラクティス論文の書き方をPRする活動が必要であると考える.

なお,学会誌DPコーナーの筆頭著者の属性は,表2のとおりである.

表2 DPコーナー掲載論文の筆頭著者の属性
DPコーナー掲載論文の筆頭著者の属性

TDPおよびDPコーナーの活動は,貴重な知見を論文として発表していただく執著者,論文の質を高めるために助言をいただいている査読者,編集委員会メンバ,学会事務局の方々に支えられている.ご協力に感謝の意を表したい.

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