デジタルプラクティス Vol.11 No.2 (Apr. 2020)

表彰制度「JISA Awards」について

原 孝1

1(一社)情報サービス産業協会

(一社)情報サービス産業協会(JISA)は1984年に設立された業界団体であり,日本を代表するシステムインテグレータや有力ソフトウェア企業,シンクタンクを中心とする主要な情報サービス企業より構成されています.現在,情報サービス産業は構造改革とITイノベーションにより知識集約型社会を実現し,我が国の国際競争力向上に貢献することにより業界地位を向上させ,業界ブランドを確立することを目指しています.そのためには,業界各社が切磋琢磨し独創的かつ国際的に通用する質の高い技術・ノウハウ・製品・ITサービスの創造に鋭意取り組んでいくことが重要になります.また,情報サービス企業が経営高度化を図りマネジメントシステムおよび諸制度を改革しグローバルにその先進性を示すことにより,名実ともに魅力ある産業としての基盤を築いていくことも必要となります.このような認識のもと,JISAは上記のような取り組みを奨励・促進するとともにその成果を業界内外に示すことにより情報サービス産業の存在感と重要性を広く社会に情報発信していくための方策を検討し,2011年に表彰制度「JISA Awards」を創設し,2018年度には8回目となる「JISA Awards 2019」を実施しました.

JISA Awardsは,独創性が高く,国際的に通用するシステムの創造者(組織,チーム等含)を表彰します.選考にあたっては,①新規性,②進歩性,③発想の原点,④国際通用性の4点について応募内容を判断します.表彰対象は,「顧客に提供する情報サービス」もしくは「IT企業の経営の仕組み・制度」であり,前者ではビジネスモデル,開発・運用技術・ノウハウ,マネージメントの各側面のいずれか,後者では人事労務,財務,法務,CSRの各側面のいずれか,この中の少なくとも1つ(複数でも可)に該当するものとします.

今回は2018年12月よりJISA会員企業(子会社および団体会員傘下企業も含む)を対象に公募を開始しました.ご応募いただいた14件について選考委員会(委員長:坂村 健氏(東洋大学 情報連携学部 学部長))において選考を行い,Winnerを4件決定しました.

選考委員会の名簿は以下のとおりです(五十音順,役職は選考時点のものです).


委員長  坂村  健  
 東洋大学 情報連携学部 学部長

委 員  青山 幹雄  
 南山大学 理工学部 ソフトウェア工学科 教授

委 員  江口 純一  
 独立行政法人 情報処理推進機構 理事

委 員  土井美和子  
 国立研究開発法人情報通信研究機構 監事

委 員  夏野  剛  
 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科 特別招聘教授


受賞システム(Winner)は以下のとおりです.

Winner

○「施工現場見える化サービス「C-シリーズ」」伊藤忠テクノソリューションズ(株)

○「現場作業支援ソリューションのための音声対話型AI帳票」NECソリューションイノベータ(株)

○「RPA「WinActor®/WinDirector®」エコシステムによる労働力不足への対応やワークスタイルの変革」(株)NTTデータ

○「声の権利化・流通プラットフォーム「コエステーション」」東芝デジタルソリューションズ(株)

 デジタルプラクティス本号および次号にはWinner受賞システムに関連する招待論文が掲載されていますのでお目通しいただくとありがたいです.

JISAは,2019年度もJISA Awards2020を実施中です.JISA Awardsをきっかけに,今後,我が国でも国際的に通用する独創的な情報サービスや経営の仕組みが次々と創造されるようになることを願ってやみません.