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最終更新日:2008年1月15日

「インターネット放送の現在と展望」

 

開催日時:平成20年1月18日(金) 9:30-17:30
開催会場:化学会館7Fホール(東京都千代田区神田駿河台1-5)JR御茶ノ水駅から徒歩3分
協賛(予定):社団法人 情報サービス産業協会 / 社団法人 日本情報システム・ユーザ協会 /
       社団法人 電子情報技術産業協会 / 独立行政法人 情報処理推進機構



参加申込/申込締切/参加費/問合せ
参加申込 事前の参加申込受付は終了いたしました。
※当日参加受付も致しますので、セミナー当日に直接会場へお越しいただき、受付にてお名刺(または連絡先のわかるもの)をお渡しください。参加費用は後日請求書をお送りさせて頂きます。
参加申込はこちらから 参加申込フォーム
申込締切 平成20年1月11日(金) 
※但し定員(100名)になり次第締切とさせて頂きますので予めご了承下さい.
※申込が完了しますと,ご登録を頂きましたe-mailアドレス宛てに受付完了の電子メールが届きますのでご確認ください.
※受付完了メールは当日の参加章引換券となりますので,ご来場の際はプリントアウトしてご持参頂き受付にご提示ください.
参加費 正会員:10,000円   非会員:15,000円   学  生: 3,000円
※正会員参加費が適用されるのは,情報処理(賛助会員も可),電子情報,電気,照明,映像情報の各学会個人正会員ならびに
  情報サービス産業協会(JISA)会員,日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)会員,電子情報技術産業協会(JEITA)会員,
  の方に限ります.

※参加費のお支払いにつきましては,申込完了後に請求書をお送り致しますので指定の口座にお振込下さい.
問合せ先 ご不明点などございましたら,事業部門へお問い合わせください.


■セミナー概要
ブロードバンド環境での音声・ビデオ・インターネットのトリプルプレイサー ビスの開始や、ワンセグ放送受信可能な携帯電話端末の普及など、通信と放送 の融合に向けた取り組みが産業界で活発化している。さらには、家庭内の情報 家電とインターネットの融合など、いつでもどこでも放送を楽しめる時代も目 前に迫っている。 本セミナーでは、通信・放送融合サービスの将来と技術課題について、従来の 枠組みにとらわれず議論することを目的として、通信・放送の在り方に関する 懇談会などの政策面の動向から、ワンセグ放送やIPTVなどの技術的観点まで産 官の第一線の講演者によるチュートリアル講演を行う。

コーディネータ:串間 和彦 (株)NTTドコモ 研究開発本部 ネットワーク開発部長
略歴 1980年京都大学工学部電子工学科卒業.同年 日本電信電話公社(現NTT) 横須賀電気通信研究所に入社.以降,知識ベース管理システムの研究・開発,大容量画像データベースシステムからの内容検索技術の研究・開発を経て,2004より,NTTドコモ 研究開発本部に在籍.情報処理学会 BCC研究G 幹事.博士(情報学).


■プログラム

セッション1

9:30-11:00

 

「次世代IPTVサービスに向けた取り組み」

 
川添 雄彦 NTTサイバーソリューション研究所 第一推進プロジェクト 主幹研究員

講演概要
ユーザが身近に利用しているテレビを,PC,電話に続く第三の端末と捕らえ,ブロードバンドIPネットワークを利用して映像配信サービスを提供するのがIPTVサービスである.IPで映像をテレビに配信する試みはISDNの時代からNTTにおいても実施してきた.しかし,コンテンツ,品質及び機能が,「TVサービス」と認知され始めたのは2002年から2004年にかけて,世界的にスタートしたブロードバンドを利用した映像配信サービス,いわゆるIPTVサービスである.NTTグループにおいても,トリプルプレイサービス(IP電話,インターネット,TV)として商用IPTVサービスを提供してる.IPTVサービスの成功事例として注目を浴びたのがイタリアのISPであるFastWeb社が提供するIPTVサービスである.2002年10月に開始以来,加入者は急速に伸びており既に地上デジタル放送の再送信サービスも提供している.この2002年から2004年に開始したIPTVサービスは各社,独自の方式を用いて,システム及び端末を開発しサービスを提供し,好調な企業では数十万規模に加入者を獲得してきている.しかし,今後,事業規模が拡大するためには端末の経済化,コンテンツ流通促進のためのインタオペラビリティーを実現する必要がある.昨年2005年ごろより,IPTVサービスを通信事業者が提供する共通サービスとの認識から仕様共通化の検討が各国で開始されている.米国では本年4月,IPTVの標準化に向けて家電メーカ(CEA)とAT&T社,Verizon社,ベルサウス社の間でネットワークと端末の接続についてのガイドライン協約を結んだ.IPTVの普及が著しい中国では,国策として通信,放送,家電業界を跨り,IPTV市場の拡大を図っている.また,国内では次世代IPTVサービスの国内標準化を推進するIPTVフォーラムが発足し,ITU-TにおいてもIPTVフォーカスグループ(IPTV-FG)が発足した.本講演では現在,世界各国で検討が開始された次世代IPTVサービスのねらい,これまでのNTTの取り組み状況,標準化の動向,今後の技術的課題について説明する.

略歴
1987年NTT通信網第二研究所に入社以来,衛星通信システム,パーソナル通信システム,無線回線制御技術,誤り訂正技術の研究開発に携わる.2003年サイバーソリューション研究所第一推進プロジェクトにおいて放送と連携したブロードバンドサービスの研究開発プロジェクトのディレクタ/主幹研究員.ARIBサーバ型放送作業班副主任としてARIB−B38の策定に従事.主な著書;「デジタル・コンテンツ流通教科書(インプレス社)」2006年12月初版.

セッション2

11:10-12:40

「コンテンツ・サイドから見たIPTVの未来」

 佐藤 信彦 (株)フジテレビジョン デジタルコンテンツ局 次長

講演概要
インターネットによる映像コンテンツ配信の仕組みは概ね完成の域に到達したと見ても良いのだろうか。様々な議論があろうが、現在の状況は2〜3年前とは比較にもならないほど進歩した。サーバー、CODEC、ネットワーク、アプリケーション、受信端末やインターフェイス等々、それぞれが進化したが、多くの要素がレベルの高いユーザビリティを実現しつつあり、IPTVの大衆化に向かって一気に収斂し始めている気がする。ポイントは、ユーザーをIPTVに馴染ませる為のプラットフォーム・サービスの整備であり、その進捗により、IPTVが放送の未来形であることに一定のリアリティが出て来ることは確実だろう。ただ然し、果たしてIPTVは現在より豊かな映像コンテンツの創造と発展をもたらすものになるのだろうか。昨今、多くの場面で語られはじめた不可解なコンテンツ大国論を俯瞰し、コンテンツとIPTVの相互発展のための条件を考える。

略歴
1954年、東京生まれ。東京外国語大学卒業。1985年(株)フジテレビジョン入社。営業推進、番組編成、劇場用映画事業(企画・製作・投資・配給)、CSデジタル放送事業開発、地上デジタル・データ放送開発、ブロードバンドコンテンツ配信事業開発などに従事。総務省情報通信政策部会「デジタルコンテンツの流通の促進等に関する検討委員会委員。 (社)デジタル放送推進協会RMP特別委員会委員長。
12:40-13:50
お昼休み
セッション3

13:50-15:20

「ClipLife: 参加型動画共有サービスに向けた取り組み」

 仲西 正 NTT 研究企画部門 主管研究員

講演概要
昨今のWEB2.0の潮流やブログ・SNSの普及に見られるように,インターネットへの情報発信が一般化し,動画対応のデジカメやビデオカメラ,携帯電話等の普及を背景に,テキストや写真だけでなく,自分で撮影した動画も公開して,多くの方々に見て欲しいというニーズも高まってきた.昨年より,NTTの研究開発成果や,社外の先進的な技術を持ち寄り,プロ,セミプロ,アマチュアに関わらず,企業や個人が動画コンテンツを簡単に,安心して,発信,共有,利用できるマーケットトライアル「クリップライフ」(http://cliplife.jp/)を実施中である.個人に限らず,学校や企業,コミュニティ等,様々なサイトやブログと連携し,外部から動画を投稿,利用,引用して頂くことにより,動画を通じた個人や企業参加型のコミュニケーション・創作のハブとして広く活用頂いた事例を踏まえ,動画の投稿・視聴,及び,動画を介したコミュニケーションの促進に関する取り組み状況と今後の展望について報告する.

略歴
1982年東京大学工学部電気工学科卒. 1984年同大大学院工学系研究科電子工学専門課程修了.同年日本電信電話公社(現NTT)入社. 以来,画像パターン認識,映像ハンドリングのための構造情報抽出,映像コンテンツ流通に関する研究に従事. 平8-平9年米国スタンフォード大学計算機科学科客員研究員. 2005年よりNTT第三部門(現 研究企画部門)R&Dプロデュース担当主幹研究員.
セッション4

15:30-17:00

photo
準備中

「通信放送融合へ向けて産官の動向」(仮題)

 音 好宏 上智大学 文学部新聞学科


講演概要
準備中


略歴
準備中

セッション5

17
:00-17:30

「Q&A クロージング」

 全講師