9:00-9:15 |
はじめに
繁野 高仁((株)情報システム総研 代表取締役社長) |
9:15-10:30 |
セッション1 「情報システム部門の日米比較」
日高 信彦(ガートナージャパン(株) 代表取締役社長) |
【講演資料:事情によりweb上には掲載いたしません(当日配布資料に掲載致します)。】
【講演概要】技術とそれを用いたネットワークの進化により,ITは経営に無くてはならないインフラとなった.このインフラを有効に活用するか否かがビジネスの結果にダイレクトに結ぶつく時代が来つつある.同時に系の拡大により脆弱性への危惧も増しており,stake-holderを守るためにコンプライアンスも強化されつつある.これを受けてIT部門とそのリーダーであるCIOの役割も大きく変化している.世界でどのような変化が起きているのか,その中で日米の共通点は何か,違いは何かを,経営にとってのITの重要性,ビジネス優先順位,技術の優先位,CIOの数,CIOのミッション,CIOと経営者との関係,スキルのポートフォリオ,キャリア・パスなどの観点から概観する. |
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【略歴】日本アイ・ビー・エムにて27年にわたり同社のビジネス・ソリューション事業で数多くの業績を残す.2003年4月,ガートナー ジャパン株式会社代表取締役社長に就任.テクノロジのトレンド,マーケットのトレンド,他のユーザーがどのようにITを使いこなしているのかという3つの情報を正確に,満遍なく収集し,同時に,ガートナーに蓄積されたグローバルな情報をベースに,迅速かつ的確なアドバイスで日本企業の経営戦略策定をサポートしていくことを掲げている.1976年東京外語大外国語部卒業. |
10:45-12:00 |
セッション2 「人材育成〜ITSSとUISS〜」
・人材育成 〜ITスキル標準と情報システムユーザースキル標準
小川 健司((独)情報処理推進機構 ITスキル標準センター センター長)
・情報システム部門の役割と人材育成
繁野 高仁((株)情報システム総研 代表取締役社長) |
【講演概要】本年9月,経済産業省より「情報システムユーザースキル標準(UISS)」が公表された.UISSは,情報システム(IS)を「組織の活動に必要な情報の収集,蓄積,処理,伝達,利用に関わる仕組み」と捉え,IS機能の可視化によってユーザー企業の組織力向上を目指すものであり,情報システム部門の役割と人材育成を考えるための基本的な視点を与えようとするものである.本セッションでは,先に公開されているITSSと絡めながら,UISSについて紹介する. |
【講演資料(PDFファイル)】
小川 健司((独)情報処理推進機構 ITスキル標準センター センター長) |
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【略歴】独立行政法人 情報処理推進機構 ITスキル標準センター長.1976年日本アイ・ビー・エム入社.アプリケーションSW,米国/英国研究所にてOS,ミドルウェア開発を担当後,オフィス製品のアジアにおける開発責任者を歴任.1998年プロジェクトマネージャーとして長野オリンピックITプロジェクトの成功に貢献.以降 コンピテンシー開発部長として日本IBM内での人材育成を担当.2005年7月現職に就任しITスキル標準を通した人材の育成に従事. |
【講演資料(PDFファイル)】
繁野 高仁((株)情報システム総研 代表取締役社長) |
【【写真・略歴はコーディネータ】 |
12:00-13:00 |
お昼休み |
13:00-13:50 |
セッション3 「Hondaにおける新たなITの役割」
有吉 和幸(本田技研工業(株)IT部 部長) |
【講演資料:事情によりweb上には掲載いたしません(当日配布資料に掲載致します)。】
【講演概要】グローバルでネットワークが拡大するなか,HondaのITは企業内IT部門としての目標と役割を新たに設定し部門改革に取組んでいる.本セッションでは,“絶対安全・絶対効率”を目指し,企業文化に根差したIT活動を通して,企業競争力向上のために全体最適の取り組みで現場最適を実現し,ITの価値を高めようとしているか,Honda ITの取り組みを紹介する.
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【略歴】1976年,本田技研工業入社.77年,情報システム部門に配属.以来,補修用部品領域のシステム開発に携わる.98年,部品事業本部に異動.事業企画,人事,経理を担当.2004年 部品供給部長としてモノを扱う現場の業務を担当する.05年,IT部長兼IT企画室長に就任.06年より現職に至る.これまでの経験を活かし,ユーザ部門の視点からIT部のあり方を考え,現在,部門改革を進めている. |
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セッション4 「CASIOにおけるIT部門の役割と人材の変革
〜"コンピテンシー" "ITSS"活用による人材変革事例〜」
矢澤 篤志 (カシオ計算機(株)執行役員 業務開発部長) |
【講演資料:事情によりweb上には掲載いたしません(当日配布資料に掲載致します)。】
【講演概要】カシオ計算機では,2002年に「IT部門の価値向上」を目的として情報システム部門と情報システム子会社のあり方を抜本的に見直し同時に”コンピテンシーマネージメント”,”ITSS”をIT人材の育成の柱として制度化致しました.現在では,業務改革の企画からERPの導入,インフラの最適化,IT内部統制まで全て”自前主義”を貫くIT部門の根底を支える役割認識と人材育成の仕組みをご紹介いたします. |
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【略歴】1981年カシオ計算機入社後,海外営業,物流企画等の部門を経て1996年より業務開発部(情報システム部門)に配属,2001年部門長,2006年6月執行役員就任.ERP,SCM等のグローバルプロジェクトを牽引してきた他,IT部門,子会社の構造改革,人材育成を積極的に推進している. |
15:00-17:00 |
パネル討論 「日本の情報システム部門を強くするために,今何が必要か?」 |
【討論概要】企業は,厳しい市場環境の中での生き残りをかけ,顧客満足度の向上やコスト削減に全力で取り組んでいる.これを支援する企業情報システムは年々高度化しており,システムの巨大化・複雑化が急速に進行している.その結果として,近年様々な企業でのシステム障害が報道されているように,情報システム部門は肥大化したシステムの維持に腐心している.また,情報セキュリティ,J−SOX法,BCPなどの新たな課題も,情報システム部門への大きな負担となっている.一方で,日本のIT産業は国際競争力に乏しいと言われて久しいが,この原因としては,発注窓口としての情報システム部門の力量も大きく影響しているのではないだろうか.このような問題意識から,現在の情報システム部門が置かれている状況,今後の情報システム部門が目指すべき方向,そのために必要となるアクションなどについて議論し,日本の情報システム部門を強くするための方策を考えてみたい. |
司 会:繁野 高仁((株)情報システム総研 代表取締役社長) *写真、略歴はコーディネータ 参照
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パネリスト:日高 信彦(ガートナージャパン(株) 代表取締役社長) *写真、略歴は講演1 参照
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パネリスト:小川 健司((独)情報処理推進機構 ITスキル標準センター センター長) *写真、略歴は講演2 参照 |
パネリスト:有吉 和幸(本田技研工業(株)IT部 部長) *写真、略歴は講演3 参照 |
パネリスト:矢澤 篤志 (カシオ計算機(株)執行役員 業務開発部長) *写真、略歴は講演4 参照 |
パネリスト:小谷 洋一(コクヨ(株)取締役) |
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【略歴】1972年,慶應義塾大学経済学部卒業.同年4月,コクヨ株式会社入社.OSI事業推進室長,OA事業部長,情報環境事業部長,システム戦略統括部長を経て2001年6月に同社取締役に就任,現在に至る.グループウェアの導入,マーケティング情報システム構築にあたり,プロジェクトリーダーとして指揮を執る.趣味は読書,音楽鑑賞,ゴルフ.
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パネリスト:池原 進(日興シティグループ証券(株)情報システム本部長) |
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【略歴】1986年CSFB(東京)入社.CSFB,ゴールドマン・サックス,モルガン・スタンレーにおいて,主として東京で15年以上もの投資銀行のシステム部門管理を担当.モルガン・スタンレー東京およびニューヨークにて全てのビジネス,サポート部門とテクノロジー・インフラに対する長期システム計画の管理及び導入の責任者となった.2002年4月,アクサ生命保険 CIOに就任.2004年,執行役員就任.包括的戦略的システムプランの開発及び導入を担当した.2006年5月,日興シティグループ証券 情報システム本部長(CIO) およびマネジングディレクターに就任.現在に至る. |