【参加者募集】
今日,歴史学・考古学・人類学・民族学・文学・芸術などの分野において,研究対象である資料のデジタル化・保存・流通・共有化のための多様な研究が活発に推進されています。そこで今年度は,これまでのデジタルアーカイブから新たな地平の開拓を目指して「デジタルアーカイブと時空間の視点」をテーマとしてシンポジウムを開催いたします。
最近の研究動向として,事象,現象や資料の内容に関する時間や場所データに基づいた情報処理に関する研究も増えつつあります。こうした背景から,「時間」と「場所」という古い問題を,人文科学における時空間情報処理という新しい視点から取り上げ,それらを推し進める情報技術,制度,事例,解析手法について,本シンポジウムを通じて交流を深めることを目的にしています。
◆人文科学とコンピュータシンポジウム じんもんこん2007(発表件数:52件)
主査:鈴木卓治,実行委員長:柴山守(会場担当:京都大学)桶谷猪久夫(運営担当:大阪国際大学),プログラム委員長:原正一郎(京都大学)
■開催概要
テーマ:デジタルアーカイブと時空間の視点
日時:2007年12月13日(木)9:45-18:00
14日(金)9:30-16:50
会場:京都大学 京大会館
〒606-8305 京都市左京区吉田河原町15−9
TEL (075)751-8311(代) FAX (075)761-5403
京阪電車:出町柳駅から川端通を南へ徒歩10分,又は
丸太町駅から川端通を北へ徒歩8分,荒神橋東詰。
市バス:京都駅から205,17系統荒神口下車。東へ徒歩5分。
セッション会場:A会場(101室),B会場(210室)
ポスターセッション・企業展示 102室
懇親会日時:2007年12月13日(木) 午後18時予定
懇親会会場:京大会館
主催:情報処理学会・人文科学とコンピュータ研究会
共催:日本学術会議・地域研究委員会地域情報分科会,地域研究コンソーシアム,
京都大学地域研究統合情報センター,科学研究費基盤(S)「地域情報学の
創出−東南アジア地域を中心にして−」,基盤研究(A)「アフロ・アジアの多
元的情報資源の共有化を通じた地域研究の新たな展開」,基盤研究(A)
「医療地域情報学の確立:疾病構造に着目した計量的地域間比較研究」
後援: 電子情報通信学会,記録管理学会,情報知識学会,
日本情報考古学会,アート・ドキュメンテーション学会,日本アーカイブズ学会,
全国歴史資料保存利用機関連絡協議会,日本行動計量学会,
日本計算機統計学会,日本統計学会
【発表プログラム】
参 加 費 ※事前申込は締切ました。当日のご参加も可能です。
種別 |
参加費(論文集代・税込)
|
情報処理学会会員・登録会員 |
6,000円(当日8,000円) |
共催・後援団体会員
|
6,000円(当日8,000円) |
一般 |
8,000円(当日10,000円) |
学生 |
3,000円(当日4,000円) |
懇親会費※1 |
5,000円
|
論文集のみ ※2 |
3,000円(送料込) |
※1:懇親会は別途会場で現金でお支払いいただきます。
(懇親会費のお振込みは,受付けていません。当日現金払いのみとさせていただきます。)
参加希望の方は事前参加申込書の懇親会の出欠予定の出席にチェックしてください。
※2:論文集のみ(3,000円(税・送料込み)の申込は,以下の内容を研究部門宛に
E-mail:sig"at"ipsj.or.jpか,
FAX:(03)3518-8375にてお送り下さい。
請求書を先に発送致しますので,到着しましたらお手続きください。
論文集の発送はシンポジウム終了後となりますのでご了承ください。
【氏名 ,勤務先,送付先住所(勤務先 / 自宅),郵便番号,住所,Tel ,Fax,E-mail,
論文集のみ : 冊,請求書 : 通, 見積書 : 通, 納品書 : 通,請求書記載名義】
申込方法 情報処理学会 Web ページの事前参加申込書 にてお申込みください。
お申し込みいただく前に下記の注意事項をご覧下さい。
事前申込締切日は,12月5日(水)です。
※事前申込は締切ました。当日のご参加も可能です。
**お申込みの際の注意事項**
・当日受付もいたしますが,論文集が不足した場合は事前申し込み優先とさせていただきますのでご了承ください。
・参加費の当日現金払いも受け付けますが,なるべく振込でのお支払いにご協力ください。
・参加申込後,やむを得ず参加を取り消される場合は,12月5日(水)までにご連絡ください。
取り消しの連絡のない場合は,準備の都合上,参加費を徴収させていただきます。
・ 懇親会の参加費は当日会場で受付します:5,000円 ※現金支払いのみ
・事前申込みでお振込みの方は,領収書は当日にお渡しすることが出来ません。
領収書が必要な方は,事前申込みの際,備考欄に記入していただくか,
当日,受付でお名前,発送先ご住所と領収書宛名をお知らせ下さい。
(名刺でも結構です。) 後日,入金の確認が取れ次第,事務局から発送させていただきます。
【申込に関する問合わせ先】
〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台1-5 化学会館4F
社団法人 情報処理学会
調査研究 研究部門 CH2007担当 E-mail:sig"at"ipsj.or.jp
TEL:(03)3518-8372 / FAX:(03)3518-8375
研究会のページもご確認ください。
http://jinmon2007.oiu.ac.jp/
【発表プログラム】
2007年12月13日(木)
[9:15]
受付開始
○オープニング(A会場)[9:45〜10:00]
[10:00〜12:00]
●セッション1A(A会場) 歴史データベースの構築と利用 座長:後藤真(大阪市立大)
1A-1 武蔵国多摩郡の寺院で供養されている被葬者の出身地‐「過去帳」分析システムを用いた史料検討 ‐
川口 洋,上原邦彦,日置慎治(帝塚山大)
1A-2 近現代京都の小地域社会経済統計データベースの構築とその利用
桐村 喬,瀬戸寿一,矢野桂司(立命館大)
1A-3 『明治前日本科学史』を対象とする歴史知識の構造化検索・参照システムの構築研究
石川徹也(東大),伊藤直之,松本征二,新堀英二(大日本印刷)
1A-4 「バーチャル長岡京3D マップ」の構築と博物館展示への活用
河角龍典(立命館大),橋本隆憲(キャドセンター),山中 章(三重大),高瀬 裕(キャドセンター/立命館大),矢野桂司(立命館大)
[10:00〜12:00]
●セッション1B(B会場) 時空間オントロジー 座長:安達文夫(国立歴史民俗博物館)
1B-1 文献研究における時空間情報の構造についての考察−東洋古典籍研究の視点から『日本書紀』を事例として−
當山日出夫(花園大/立命館大),高田智和(国立国語研究所)
1B-2 歴史記述における時間概念について
白須裕之(京大)
1B-3 日本の苗字マップとその応用可能性について
矢野桂司(立命館大)
1B-4 地名オントロジの可能性
相田 満(国文学研究資料館)
[12:00〜13:00] 休憩・昼食
[13:00〜13:50]
●基調講演(101室) 司会:柴山 守(京大)
「ユビキタス時空間情報社会」
岡部篤行(日本学術会議地域研究委員会地域情報分科会委員長/東大)
[14:00〜16:00]
●セッション2A(A会場) 時空間情報処理基盤1 座長:久保正敏(国立民族学博物館)
2A-1 地域情報学の構築と時空間情報解析ツール
原正一郎,柴山 守(京大)
2A-2 人文分野における日本地名辞書の構築と地名属性の特徴分析
桶谷猪久夫(大阪国際大)
2A-3 人文科学のための現地調査支援システムの試作
石川正敏(東京農工大),原正一郎,柴山 守(京大)
2A-4 文化財フィールド調査におけるモバイルGIS(POSシステム)の有用性
井上 学,中谷友樹,矢野桂司(立命館大),浦河 豪(京大)
[14:00〜16:00]
●セッション2B(B会場) 人文データの構造化 座長:當山日出夫(花園大/立命館大)
2B-1 古典文献用Digital Hermeneutics Systemの提案と実装
村井 源(東京工業大),松本斉子(九大),徃住彰文(東京工業大)
2B-2 人類学研究支援環境DWB による調査資料の詳細化と客観化−部分と全体の視点を許容するDWB−
岩谷洋史(神戸学院大),川村清志(札幌大),星野次郎(姫路獨協大),行木 敬(神戸学院大),
大崎雅一(姫路獨協大),森下淳也(神戸大)
2B-3 CHISE に基づく甲骨文字資料の電子化について
守岡知彦(京大)
2B-4 小津作品に見る物語映画における談話の時間特性
佐藤大和(東京工業大)
[16:10〜18:10]
●セッション3A(A会場) 時空間情報の利用と解析 座長:加藤常員(大阪電気通信大)
3A-1 GISを用いた歴史災害の時空間分析−12世紀平安京の火災を事例に−
渡邉泰崇,塚本章宏,赤石直美,松本健太郎,吉越昭久,片平博文(立命館大)
3A-2 GIS を用いたベトナム・ハノイの都市形成
米澤 剛,柴山 守(京大)
3A-3 文化資源統合アーカイブにおける時空間情報の活用とその課題
研谷紀夫(東大),津田光弘(イパレット),馬場 章(東大)
3A-4 Google Earthを利用したシルクロード古地図の解析
西村陽子,大西磨希子,北本朝展(国立情報学研究所)
[16:10〜17:40]
●セッション3B(B会場) 語彙解析 座長:原 正一郎(京大)
3B-1 モデリングによる歌ことばの変遷と分析-八代集・歌ことばシソーラスの開発-
山元啓史(オーストラリア国立大)
3B-2 Kolmogorov 記述量に基づく類似度距離による方言自動分類の試行
田中ゆかり,谷聖一(日大)
3B-3 共起単語の選定を目的とするグラフクラスタリング評価の考察
三宅真紀(大阪大)
[18:30〜 ] 懇親会(京大会会館レストラン「このえ」)
2007年12月14日(金)
[9:30〜11:30]
●セッション4A(A会場) 時空間情報基盤2 座長:山本泰則(国立民族学博物館)
4A-1 T2Map ― 時間情報に特化した解析ツール
関野 樹(総合地球環境学研究所),久保正敏(国立民族学博物館)
4A-2 暦とデータベース〜 時間表現を扱うデータベースの実装に関する提案〜
山本一登(京大)
4A-3 唐代行政地理の地図情報について
牛根靖裕,白須裕之,山田崇仁(京大)
4A-4 幕末明治地勢地図境界データの作成
鎌田聖子(パスコ),及川昭文(人間文化研究機構)
[9:30〜12:00]
●セッション4B(B会場) データベース 座長:相田 満(国文学研究資料館)
4B-1 研究支援機能を強化したデータベース・システムの開発
及川昭文(総合研究大学院大),藤沢桜子(人間文化研究機構),洪政国(日本IBM),山本啓史(Australian National
Univ.)
4B-2 仏典全文検索システムの構築と評価
村川猛彦,丁 敏,中川 優(和歌山大)
4B-3 民博コスチュームデータベース(MCD)の過去・現在・未来 −集中型システム(nihuONE)の試用を通して−
中川 隆(国立民族学博物館),高橋晴子(大阪樟蔭女子大),及川昭文(総合研究大学院大)
4B-4 漢字グリフ管理Wiki システム(GlyphWiki)の構築
上地宏一(二松学舎大)
4B-5 伝統的モンゴル文字文書の時代横断型検索手法の提案
ハルタルフー・ガルマーバザル,前田亮(立命館大)
[12:00〜13:00] 昼食
[13:00〜13:50]
●ポスターセッション(102室) 座長:坂谷内勝(国立教育政策研究所)
P-1 言語研究のためのGIS データの生成について―Ethnologue GIS データを言語特徴の地図化に用いる一手法―
呉 靭,乾 秀行,杉井 学,松野浩嗣(山口大)
P-2 分布の類似性に着目したメッシュ地図からの意味検索システム
山島一浩,石塚英弘(筑波大)
P-3 Simultaneous implementation of heterogeneous data for 3-D reconstitution
of the UNESCO world heritage in danger: Arg-e-Bam
Elham Andaroodi, M.Reza Matini(NII), Nobuyuki Abe(Waseda Univ.), Kinji
Ono,
Asanobu Kitamoto(NII),Takashi Kawai(Waseda Univ.),Eskandar Mokhtari(ICHTO)
P-4 国際敦煌プロジェクトデータベースの展開−巻子本のアーカイブに関する検討−
坂本昭二, Imre Galambos(龍谷大/大英図書館),岡田至弘,江南和幸(龍谷大)
P-5 グラフクラスタリングを用いた歴史事象のシミュレーションの可能性について 赤間啓之(東京工業大),
赤間啓之(東京工業大),三宅真紀(大阪大),鄭在玲(東京工業大)
P-6 古記録データベースの閲覧インタフェースおよび検索手法の提案
小牟礼雅之,前田亮(立命館大)
P-7 中世英語写本文字認識の問題点について
松下知紀,千葉淳一,植竹朋文(専修大)
P-8 モーションキャプチャデータを用いた舞踊の質的評価の試み
渡沼玲史,入江寿弘,丸茂美恵子(日大)
P-9 デジタルアーカイブに関する法的課題−時間と場所の概念との関係について−
石井美穂(慶應大/青山学院大)
P-10 読解支援のための語彙統計量に基づくテキストの動的拡張- 語彙の重要度に基づくテキストの簡略化-
中尾桂子,森下淳也(神戸大)
[14:00〜16:30]
●セッション5A(A会場) デジタルアーカイブズ
座長:五島敏芳(国文学研究資料館)
5A-1 喜多村緑郎文庫のデジタルアーカイブ化―多面的利用の可能性
森井マスミ,吉岡 卓,谷 聖一,紅野謙介(日大)
5A-2 西本願寺杉戸絵デジタルアーカイブの構築
廣瀬 翼,相井孝仁,森 正和,岡田至弘(龍谷大)
5A-3 彫刻文化財における三次元デジタルアーカイブとその活用手法
山田 修(岡村印刷工業),高宮洋子(東京藝術大)
5A-4 画像の収集・並べ替えとスライドショーの共有に基づく参加型アーカイブ
神田 涼(筑波大),北本朝展(国立情報学研究所)
5A-5 人文科学のためのデジタル・アーカイブにおけるステイクホルダー―仏教文献デジタル・アーカイブを手掛かりとしてー
永崎研宣(山口県立大)
[14:00〜15:00]
●セッション5B(B会場) 画像処理 座長:鈴木卓治(国立歴史民俗博物館)
5B-1 浮世絵レンダリングのための和紙繊維モデル構築
尹 新,赤間 亮,田中弘美(立命館大)
5B-2 劣化画像解析による古地図におけるランドマークの鮮鋭化
若間俊旭,岡田至弘(龍谷大)
[15:10〜16:40]
●セッション6B(B会場) 舞踊の情報処理 座長:柴山 守(京大)
6B-1 日本舞踊における役どころの演じ分け―素踊り『北州』を対象とした感性評価実験と動作解析―
阪田真己子(同志社大),丸茂美惠子(日大),崔 雄,八村広三郎(立命館大)
6B-2 舞踊動作の識別に関する考察
吉村ミツ,八村広三郎(立命館大),丸茂祐佳(日大)
6B-3 骨格構造人体モデルの等価角軸変換データを用いた舞踊動作の特徴抽出
三浦 武,水戸部一孝(秋田大),湯川 崇(ノースアジア大),海賀孝明(わらび座),谷口敏幸,吉村 昇(秋田大)
○クロージング[16:40〜:16:50]
●企業展示(102室)
インフォコム(株),コンテンツ(株),(株)ニチマイ,(株)ナックイメージテクノロジー,(株)堀内カラー,富士フィルムイメージテック(株)
(順不同)
●企業協力(広告等)
インフォコム(株),(株)オーシャンブリッジ,(株)ニチマイ,(株)日立製作所,東京堂出版(株),(株)シタシオンジャパン
(順不同)
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