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最終更新日:2004.12.13

第165回自然言語処理研究発表会

 

◇情報処理学会 第165回 自然言語処理研究会

◎日 時 平成17年1月11日(火) 10:00 〜 17:30
               12日(水) 10:30 〜 17:00

◎会 場 NHK放送技術研究所
     〒157-8510 東京都世田谷区砧1-10-11
     [交通手段]
      成城学園前駅、用賀駅、二子玉川駅、渋谷駅からバス、「NHK技研前」下車(詳細)
〔連絡先〕・研究会に関すること
*内元清貴(NICT)
Tel: (0774)98-6834, Fax: (0774)98-6961
Email: uchimoto@nict.go.jp

会場に関すること
*田中英輝(NHK放送技術研究所)
Tel: 03-5494-3466, Fax: 03-5494-3297
E-mail: tanaka.h-ja@nhk.or.jp

       (問い合わせはできるだけ電子メイルでお願いします)

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【プログラム】(発表件数15件)

※1件キャンセルがありました。9番以降は繰り上がります。

1月11日(火) ― 13:00 〜 17:00 ―
 [13:00 〜 14:10] ● 辞書構築            〔2件〕
 [14:25 〜 15:35] ● 属性抽出            〔2件〕
 [15:50 〜 17:00] ● 情報抽出            〔2件〕
1月12日(水) ― 10:30 〜 17:00 ―
 [10:30 〜 11:40] ● 文生成             〔2件〕
 [13:00 〜 14:10] ● 意味(言語モデル・文書分類)   〔2件〕
 [14:25 〜 15:35] ● 機械翻訳            〔2件〕
 [15:50 〜 17:00] ● 対訳表現獲得          〔2件〕
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1月11日(火) ― 13:00 〜 17:00 ―

[13:00 〜 14:10] ● 辞書構築             〔2件〕

1. 日本語動詞に関するLCS辞書構築の試み
  ○畠山真一, 坂本浩, 加藤恒昭, 伊藤たかね(東京大)

  本発表では,日本語の動詞(特に和語動詞)が持つ語彙概念構造
  (LCS)を推定するためには,どのような言語テストが有効であるか
  について議論する.

2. Web上のテキスト情報を用いた人物評価手法
  ○緒方進(NTTドコモ), 池田真司(NTTソフトウェア),
牟田高信, 木本勝敏(NTTドコモ)

  尺度を統一するため人の評価軸を選定し、Web上の書き込み記事から
  正しい辞書を構築、辞書を人へ適用して人物の特徴を自動的に評価
  することを目的とし、検証を行う。

[14:25 〜 15:35] ● 属性抽出             〔2件〕

3. Webニュース記事からの喜怒哀楽抽出
  ○熊本忠彦(情報通信研究機構), 田中克己(情報通信研究機構/京都大)

  記事テキスト中に現れる名詞,動詞,形容詞の出現頻度から,ユー
  ザに生じるであろう感情(怒る⇔喜ぶ,悲しい⇔うれしい)を推定
  する手法を提案する.

4. 機械学習を用いた属性と評価値の対の抽出
  ○飯田龍, 小林のぞみ, 松本裕治(奈良先端大), 立石健二, 福島俊一(NEC)

  意見情報抽出のサブタスクとして,属性,評価辞書に存在する表現
  の対が真に属性と主観評価の対となるかの分類問題を解く.

[15:50 〜 17:00] ● 情報抽出             〔2件〕

5. 文書の類似度と新鮮度に基づく話題語抽出
  ○佐藤吉秀, 川島晴美, 佐々木努, 大久保雅且(NTT)

  特定の話題に関する一連の文書は類似し、かつそれらが短期間に集
  中して出現する点に注目し、時系列文書データから話題を表すキー
  ワードを自動抽出する。

6. 蛋白質立体構造データに基づく原子間距離情報を利用した文献からの
蛋白質相互作用情報抽出方式
  ○兼田佳和, Md. Ahaduzzaman Munna, 大川剛直(大阪大)

  蛋白質構造解析に関する文献から相互作用情報を抽出するため、立
  体構造における原子間距離を利用する手法を提案する。

1月12日(水) ― 10:30 〜 17:00 ―

[10:30 〜 11:40] ● 文生成              〔2件〕

7. ペットの反応を利用した言語表現手法に対する性能評価
  ○山川裕也, 荒木健治(北海道大)

  本手法は飼い主の発話に対するペットの反応を言語で表すことを目
  的としている. 本稿では複数人を対象に実験を行った.

8. 対話型質問応答システムにおける問い返し文生成に関する基礎研究
  ○白井清昭, 徳江英範(北陸先端大)

  我々は、ユーザの質問が曖昧なときに、ユーザに問い返しを行うこ
  とで最適な回答を得る質問応答システムの構築を目指している。本
  発表では問い返し文の内容を決める方法について述べる。

※キャンセルとなりました
9. 要約文作成における文抽出のためのキーワード数 
  ○窪田健一(静岡英和学院大), 吉田敬一(浜松学院大), 伊東幸宏(静岡大)

  キーワードの数に基づく文章からの文抽出は,その数により精度が
  ゆれる.先に筆者らが提案した手法における最適なキーワード数を
  報告する.

[13:00 〜 14:10] ● 意味(言語モデル・文書分類)    〔2件〕

9. Particle Filter による意味的文脈の動的ベイズ推定
  ○持橋大地(奈良先端大/ATR), 松本裕治(奈良先端大)

  確率的トピックの時系列推定を Dirichlet 分布に従うトピック混
  合比の change point problem ととらえ、Particle Filter と LDA
  および変分ベイズ法を組み合わせたオンライン推定法を示し、長距
  離言語モデルに応用する。

10. 概念ベースと関連度計算を用いた新聞記事の分類
  ○若月紀之, 渡部広一, 河岡司(同志社大)

  概念の意味属性を用いた関連度計算を行うことにより,新聞記事の
  意味に基づく分類が可能になることを述べる.

[14:25 〜 15:35] ● 機械翻訳             〔2件〕

11. Sentence Simplification for Machine Translation
  ○フィンチ・アンドリュー, 下畑光夫, 隅田英一郎(ATR)

  対話翻訳の長文から不要な語を削除して翻訳品質を改善する。 削
  除系は対数線形モデルでコーパスから学習する。

12. ウェブ文書資源からの中日対訳推定における文脈窓幅の役割
  ○植野研, 出羽達也, 熊野明(東芝)

  文脈語による多言語横断ウェブ検索を利用した中日対訳推定におい
  て,文脈窓幅と対訳推定精度との関連性を考察する.

[15:50 〜 17:00] ● 対訳表現獲得           〔2件〕

13. 前置詞句・等位構造を含む英語固有表現とその対訳表現の獲得
  ○九津見毅(シャープ), 吉見毅彦(龍谷大/情報通信研究機構),
小谷克則(情報通信研究機構), 佐田いち子(シャープ),
井佐原均(情報通信研究機構)

  表題のタスクでは前置詞付加などの構文的曖昧性を解消する必要が
  ある.本稿ではこの課題に対する解決策を示す.

14. 固有表現抽出器を用いた、非直訳文書対からの固有表現翻訳対獲得
  ○熊野正(NHK), 柏岡秀紀(ATR), 田中英輝(NHK), 福島孝博(追手門学院大)

  対訳ニュース記事など直訳でない文書対でも固有表現の出現は類似
  している性質を利用し、固有表現抽出器で認定した固有表現を言語
  間で対応づけて翻訳対を得る。