今後の大学の一般情報教育はどうあるべきか

一般情報教育委員会では、科研費(平成25~27年度 基盤研究(C)25350210)の支援を受け、大学における一般情報教育の全国実態調査や海外調査を行い、その集大成として新たな一般情報教育のカリキュラムモデルを平成27年度に策定しております。この教育モデルの発表とともに、一般情報教育の最近の動向と課題とあるべき姿についてディスカッションいたします。

喜多 一講演者:喜多 一京都大学 国際高等教育院 教授
【略歴】1987年京都大学大学院工学研究科電気工学専攻、博士後期課程、研究指導認定退学、京都大学工学部、助手。東京工業大学大学院総合理工学研究科助教授、大学評価・学位授与機構 教授、京都大学学術情報メディアセンター教授を経て、2013年より京都大学国際高等教育院 教授、工学博士、情報処理学会、電気学会、計測自動制御学会、システム制御情報学会などの会員。
河村 一樹講演者:河村 一樹東京国際大学 商学部 教授
【略歴】宮城大学事業構想学部情報デザイン学科助教授を経て,現在,東京国際大学商学部経営学科教授。1955年東京生まれ.立教大学理学部卒,日本大学大学院理工学研究科電子工学専攻博士前期課程修了,博士(工学)。情報教育工学の研究・教育に従事。文部科学省技術政策研究所科学技術動向研究センター専門調査員,情報処理学会情報処理教育委員会委員,一般情報教育委員会委員長,初等中等教育委員会委員,モバイルラーニングコンソシアム理事などを歴任。
高橋 尚子パネリスト:高橋 尚子國學院大學 経済学部 教授
【略歴】1980年東京女子大学文理学部数理学科卒業。在学中に女子大初のマイコンクラブを結成。卒業後、女性SE第一期生として富士通入社、大型コンピュータからパソコンまで多数の業務システムを開発。その後、アスキーでのビジネスパソコンスクール開校、OAインストラクタを経て、ソフトウェアコンサルティング、人材育成、テクニカルライティング(マニュアル制作)を行うナウハウス(有)として独立。1995年から大学でPCスキルの非常勤講師を始め、2007年から國學院大學経済学部で情報教育に携わる。文系学生に、情報システムや情報通信ネットワークをわかりやすく解説することを心がけている。一方で、テクニカルコミュニケーターの育成やIT系資格検定の調査なども行っている。Office系アプリケーションや情報リテラシー、IT系資格検定、マニュアル制作に関する著書多数。
中西 通雄パネリスト:中西 通雄大阪工業大学 情報科学部 コンピュータ科学科 教授
【略歴】1978年大阪大学基礎工学部情報工学科卒業、1980年同博士前期課程修了、三菱電機入社。1990年大阪大学助手、情報処理教育センター助教授を経て、2002年より現職。大阪大学および放送大学非常勤講師。博士(工学)。情報科学、情報倫理および技術者倫理を中心する教育研究のほか、情報倫理ビデオの作成、NII情報セキュリティポリシー推進部会、私情教情報教育委員会等に参加。電子情報通信学会、教育システム情報学会等会員。
辰己 丈夫パネリスト:辰己 丈夫放送大学 教養学部 准教授
【略歴】1997年早稲田大学理工学研究科数学専攻博士後期課程単位取得退学。1993年同大学情報科学研究教育センター助手。1999年神戸大学講師。2003年東京農工大学助教授。現在、放送大学准教授。また、東京大学、産業技術大学院大学で非常勤講師。情報教育、情報倫理、数学教育の情報化に興味を持つ。著書に「情報化社会と情報倫理・第2版」(共立出版)、「情報科教育法・改訂2版」(オーム社)、「情報の科学」(高校「情報科」検定教科書)(日本文教出版)などがある。
駒谷 昇一司会:駒谷 昇一奈良女子大学 生活環境学部 教授
【略歴】1985~2007年NTTソフトウェア(株)。2007~2013年(株)NTTデータ。2007~2010年筑波大学。2013年~奈良女子大学。情報処理学会情報処理教育委員会委員。著書「ずっと受けたかったソフトウェアエンジニアリングの授業」、情報処理学会IT Textシリーズ「情報とネットワーク社会」、「情報と職業」、「情報システム基礎」他。