

本 会 場 :化学会館7Fホール 受付開始:9:30~ |
遠隔会場:大阪大学中之島センター 3F 講義室301 受付開始:9:30~ |

近年、ソーシャルネットワークの普及と、気軽に日常の活動を入力することができる携帯端末の普及が相まり、様々な形の「ライフログ」サービスが増えている。「ライフログ」データには自発的に提供されるものだけでなく、実世界の様々なセンサやメディアから得られる大勢の人の活動記録も含まれる。本セミナーでは、我々の日常に密接に関わる「食」と「天気」を中心にして、さまざまな視点から多量の「ライフログ」データを収集したうえで解析し、実際に活用したサービスを提供しておられる講師陣をお招きする。そのなかで、各サービスにおいて、「ライフログ」データならではの工夫点やご苦労、ビッグデータによって初めて実現できるようになったことなどについて、実例を通じてご紹介いただく。 |
コーディネータ:井手 一郎 (名古屋大学 大学院情報科学研究科 准教授) | |
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【略歴】1994年東大・工・電子卒。2000年同大大学院工学系研究科電気工学専攻博士課程了。博士(工学)。同年国立情報学研究所助手。2004年名古屋大学大学院情報科学研究科助教授、2007年より准教授。この間、2004~2010年国立情報学研究所客員准教授兼任、2005、2006、2007年フランス情報学・統計システム研究所(IRISA)招聘教授、2010~2011年オランダアムステルダム大学情報学研究所上級訪問研究員。IEEE、ACM、電子情報通信学会、情報処理学会、映像情報メディア学会、人工知能学会、言語処理学会各会員。 |

OPENING 10:00-10:10 |
SESSION.1 10:10-11:20 レシピに関するライフログとビッグデータ~お料理ブログのポータルサイト「レシピブログ」の事例から~ |
【講演概要】2005年から運営をスタートしたお料理ブログのポータルサイト「レシピブログ」(http://www.recipe-blog.jp/)には、14,000名の料理専門ブロガーが参加し、日々食・料理に関するライフログであるブログ記事が投稿されています。“ビッグデータ”が注目される時代、累計400万件以上に及ぶ記事データベース、それに対するユーザーアクション等、ウェブメディアではこのデータをどのように活用できるのか、していくべきか-。実際のリアルな現場では、多様なデータを生かすだけの技術面・稼働面の課題や、編集者が抱くデータ主導ナビゲーションに対する違和感など、“ビッグデータ”の理想と現実の狭間もあります。ウェブメディアが“ビッグデータ”と向き合う現状と課題、展望を、レシピブログを事例にお話します。 |
講師:粟飯原 理咲 (アイランド株式会社 代表取締役) | |
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【略歴】アイランド株式会社代表取締役。1996年筑波大学卒業後、NTTコミュニケーションズ(株)、(株)リクルート勤務を経て、2003年7月より現職。同社にて「おとりよせネット」「レシピブログ」「朝時間.jp」などの人気サイトを運営中。日経ウーマン誌選出「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」2000年度ネット部門第1位受賞。美味しいものに目がない食いしん坊&行くとついつい長居してしまう本屋好き。 |
SESSION.2 11:30-12:40 マルチメディア食事ログ Ver2.0 |
【講演概要】個人の食事記録を写真でとるFoodLogというマルチメディア食事記録ツールを構築し、一般に公開してきた。画像だけの記録を中心にしたWebベースの第一世代に加えて、スマートフォンでの利用を可能にした複数のアプリを公開した。写真をアップしたユーザは累計15万を越える。今までの、画像に加え、さらに食事名の情報入力を、画像認識で支援する第2世代のFoodLogを開発した。これらFoodLogの第1世代と第2世代の内容について紹介する。画像を含めた、より詳細な内容記録は、健康管理現場での利用も始まっており、その状況も、可能な範囲で紹介する。 |
講師:相澤 清晴 (東京大学 大学院情報理工学系研究科 教授) | |
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【略歴】1983年東大電子卒業。1988年同大学院博士課程修了。工博。助手、講師、助教授をへて、2001年より同教授。現在、情報理工学系研究科教授。画像・メディア処理に関する研究に従事。電子情報通信学会、映像情報メディア学会より、論文賞等を受賞。2002年日本IBM科学賞受賞。ACM Multimedia2012 General Co-Chairをはじめとして多数の国際会議等へ貢献。JST CREST「食に関わるライフログ共有技術基盤」の研究代表者。日本学術会議連携会員。 |
お昼休み 12:40-13:30 |
SESSION.3 13:30-14:40 365日の食卓マーケティング~日本の食文化を創造する食マーケティングをめざして~PART2 |
【講演概要】消費者と商品が出会う場が市場である。食MAPはその場をデザインした多次元解析モデルである。不可能といわれたシステムを開発した経緯とその特徴を紹介する。とりわけ潜在化する消費者行動に対して、消費者も気づかない文化という潜在的強制力に注目している。この力は、日本の食文化再生→創生に大きな力を発揮することを紹介する。 |
講師:齋藤 隆 (株式会社ライフスケープマーケティング 取締役会長) | |
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【略歴】香川県高松市生まれ。東京工業大学社会工学科卒。卒業後、(株)日本リサーチセンター、総合研究所入所。1991年NTTデータ通信(株)(現(株)NTTデータ)入社。1998年(株)NTTデータ第二産業システム事業部未来・マーケティング研究室長をつとめ、現在の食MAPシステムを完成させる。2001年、食MAPに特化したビジネスを展開する為に、株式会社NTTデータライフスケープマーケティングを立ち上げる。代表取締役社長に就任。2009年10月株式会社ライフスケープマーケティングに商号変更。2010年取締役会長に就任。信州大学院客員教授、関西学院大学非常勤講師。主な著書「POSシステムが日本経済を押しあげるか」(ダイヤモンドフリードマン)、「味公爵」(講談社)、「酒類・清涼飲料業界」(教育社)など。 |
SESSION.4 14:50-16:00 “Join & Share”でつくるこれからの天気予報 ~みんなでつくる天気予報の未来~ |
【講演概要】“ウェザーリポーター”という集合知によって、「予測は不可能」と言われたゲリラ雷雨が世界ではじめて「可能」になった。物理学が基本である気象予測の世界において、この数年に行われた新たな“試み”は、気象学そのものの在り方までも変えようとしている。ここでは、そこに至る過程や戦略等について、いくつかの具体事例をご紹介しながら、皆さんといっしょに“天気予報の未来”について論じてみたいと想う。 |
講師:大木 雄治 (株式会社ウェザーニューズ トランスメディアコンテンツ事業部 セールス&マーケティンググループ グループリーダー) |
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【略歴】1990年、株式会社ウェザーニューズに入社。営業本部メディア事業部に所属し、主に放送局向けの報道気象サービスの企画と営業に従事。2006年、モバイルやPC向けサービスを含む個人向けコンテンツサービス事業部のマーケティング&セールス部門に所属。以降、モバイルから放送局向けサービスまでを担うメディア事業部門のマーケティング&セールスを統括。現在に至る。 |
SESSION.5 16:10-17:20 健康バイタル管理サービスが持つ将来の可能性について |
【講演概要】gooからだログ(PHR健康情報蓄積基盤)を基盤として、本サービスから得られたデータをどのように活用できるか、医療機関・製薬会社・検診センターのマーケティングと健康データフラットフォームビジネスによる将来の展望について 。
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講師:守田 典広 (NTTレゾナント サーチ事業部ヘルスケアグループ プロデュース担当) | |
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【略歴】gooヘルスケア(病気・くすり検索等)、健康増進アシストサービス(写真をとることでカロリーを推定、食事情報を簡単に登録するサービス)、gooからだログ(PHR健康情報蓄積基盤)等の健康関連サービスのプロデューサー。 |
CLOSING 17:20-17:30 |