抄録
N-019
プログラミング教育におけるデザインパターンの判別
伊東大輝・島川博光(立命館大)
本論文では,プログラミング学習において,学習者が適切なデザインパターンを習得しているかを判別する手法を提案する.
デザインパターンはコード断片で構成される.スクラッチからプログラムの構造を設計するとき,学習者は与えられた問題に,習得済のデザインパターンを当てはめている.
多数の類似したコード断片から正しいものを選び出し,それらを並び替えてプログラムを構成する課題に取り組む学習者の迷った動作から,デザインパターンの習得度を分析する.
配列や関数などのプログラミング要素に対する知識だけでなく,要素の構成法からも習得度を算出することにより,多数の学習者の個別の習得度を指導者が把握することを可能にする.