抄録
M-008
広域過疎地域に向けたSAVS配車計算方法の検討
岩田 聖・鈴木恵二(はこだて未来大)
本稿では, 広域過疎地域に向けたSAVS導入について述べる.
檜山南部地方は北海道道南地方に位置する過疎地域であり, 地域交通の衰退と高齢化によって, 地域住民の自由な移動が困難となっており, 地域全体で住民の効率的な移動と地域交通の改善が求められている.
先行研究において, 従来のSAVS運行方法では, デマンド発生件数が確保出来ない場合の対策と広範囲での運行による時間制約の対策が必要であると述べた.
本研究では, 広範囲過疎地域における配車計算方法の検討を行うために, SAVS運行において起こり得る課題を抽出し, 複数の運行シミュレーションによって課題解決策の検討を行った.