抄録
F-023
再帰型ニューラルネットワークを用いた脳波による情動判断システムの提案
阪田基記・土屋誠司・渡部広一(同志社大)
近年,表情等による感情判断システムが提案されている.しかし,これらは表層化しているもので判断を行うため被験者の状態によっては適切に判断できるとは言えない.そのため表層化される以前で判断する必要があると考え,本稿では脳波解析による情動判断に注目した.情動とは,感情と比べ急激に発生し,短時間で消滅するものである.この急激な変化を解析することで表層化される感情の定量分析に繋がると考える.また感情の定量分析が可能となれば,より正確な感情判断を行う基準を設けることが可能となると考える.そこで本稿では,再帰型ニューラルネットワークを用いた脳波による情動判断システムの提案を行った.