抄録
CF-013
ランキング学習を用いた顕微授精時の精子選別尺度獲得の検討
佐々木勇人・岸 大輝(横浜国大)・山本みずき・竹島徹平・湯村 寧(横浜市大)・濱上知樹(横浜国大)
顕微授精の成功率を高めるためには精子選別の質を高めることが重要である.しかしながら精子選別作業は胚培養士の経験知に大きく依存しており,精子選別の尺度が統一されていない.このことは,精子選別作業の再現性や信頼性の担保を困難にしている.そこで本研究では精子選別作業の支援および信頼性確保を目的として,精子選別尺度を統計的に獲得する.具体的には,Boostingを用いた精子画像に対するランキング学習により選別尺度を獲得する.そのために,精子に対する5段階のグレード情報を複数の胚培養士から収集して教師データとし,学習結果の選別尺度を分析することで,ランキング学習の有効性に関して検討する.