抄録
C-003
GPGPU向けプログラミング環境の比較評価
小森遼太・渡邊誠也・名古屋彰(岡山大)
 近年,汎用計算にGPUを用いるGPGPUの技術が注目されている.2017年にアップデートされたGCC7.1.0より,処理をGPUにオフロードする機能がサポートされ,新たにOpenMPをGPGPUのプログラミング環境として用いることができるようになった.
 OpenACCやCUDA等を比較した報告は多く存在している.しかし,OpenMPを用いたGPGPUの定量的な評価はまだ少なく,OpenMPと同様のディレクティブ方式のプログラミング環境であるOpenACCとの違いが設計者には分かりにくい現状がある.
 そこで本稿では,GPGPUのプログラミング環境としてOpenACCとOpenMPの特性の違いを定量的に比較・評価する.