抄録
B-015
マルチコアAnTにおける通信処理分散効果
小林優也・佐藤将也・谷口秀夫(岡山大)
プロセッサ内のコア数の増加に伴い,処理を各コアに分散することが重要である.マイクロカーネル構造OSは,最小限のOS機能をカーネルとして実現し,その他の大半のOS機能をプロセスとして実現する.このため,APプロセスとOSサーバを別コアに配置することで,AP処理とOS処理を分散できる. 本稿では,マイクロカーネル構造を有するAnTとモノリシックカーネル構造を有するLinuxについて,通信処理を分散した場合の性能を比較評価する.