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最終更新日:2006年2月6日

第68回全国大会イベント

 

■開会式/表彰式 3月8日(水)9:30-10:10【第1イベント会場(高層棟3F アーバンテックホール)】
  開会式/第67回全国大会優秀賞・奨励賞表彰式(前回大会)
  フェロー認証式
  学会活動貢献賞表彰式
  優秀教育賞・優秀教材賞表彰式

  ※懇親会 3月8日(水)18:30〜20:30【中層棟7F 学生食堂】

■招待講演(1) 3月8日(水)10:10-11:00【第1イベント会場(高層棟3F アーバンテックホール)】 
  「韓国の情報化経験とこれからの課題」
  Yang Seung Taik(東明情報大学(韓国)総長)

■招待講演(2) 3月8日(水)11:10-12:00【第1イベント会場(高層棟3F アーバンテックホール)】
  「Introduction to CAC (Computing Accreditation Commission)
             
of ABEEK(Accreditation Board for Engineering Education of Korea)」 
  Sung Jo Kim(KISS 韓国情報科学会 副会長/Chung-Ang University)

■招待講演(3) 3月9日(木)13:00-14:00【第1イベント会場(高層棟3F アーバンテックホール)】
  「コンピュータと機械工学の45年 −ロケット・ロボット・マイクロ技術−」 
  三浦 宏文 (工学院大学 学長)

■招待講演(4) 3月10日(金)13:00-14:00【第1イベント会場(高層棟3F アーバンテックホール)】
  「次世代スーパーコンピュータにかける夢 −国家基幹技術としての推進ビジョン−」 
  星野 利彦(情報科学技術研究企画官)

■特別セッション(1):ここまで来たコンピュータ将棋 
  3月8日(水)13:15-18:00 第1イベント会場[高層棟3F アーバンテックホール]
将棋はチェスと異なり敵から取った駒が再利用できるため,場合の数がはるかに大きく,また終盤になるほど選択肢が多くなるという特徴を有している.そのためにコンピュータにとって将棋はチェスよりもむずかしく,1970年代後半に研究開発が始まったコンピュータ将棋はなかなか強くならなかった.しかし最近になって急速な進歩をとげ,アマ5段のレベルに達するまでになってきた.将棋のプロ棋士の組織である将棋連盟がプロ棋士とコンピュータ将棋の対戦を原則禁止するという措置を取っているほどである.この特別セッションではまず実際にアマ日本一である清水上氏とコンピュータ将棋世界一の激指(げきさし)の対戦を見ることによってコンピュータ将棋の実力を確認する(プロ棋士の島八段に解説をしていただく).さらにコンピュータ将棋がいつ名人レベルになるかなど今後の展望について社会的な影響を含めてコンピュータ将棋関係者,プロ棋士を交えて議論する.人間とコンピュータのこれからの関わりを考える上での貴重な題材を提供してくれるものと期待される.

13:15-15:45人間とコンピュータの将棋の対戦
(終了目安)  対局者:清水上 徹(2005年アマ竜王)
         コンピュータ:激指(2005年コンピュータ将棋選手権優勝)
         解説:島 朗(プロ棋士 8段)
         司会(聞き手):伊藤 毅志(電通大)
16:00-18:00パネル討論:「将棋とコンピュータ」
(対局終了後)司   会:松原 仁(はこだて未来大)
         ゲ ス ト :清水上 徹(2005年アマ竜王)
         パネリスト:伊藤 毅志(電通大),島 朗(プロ棋士 8段),鶴岡 慶雅(激指開発者)

■特別セッション(2):サービス・サイエンスの出現  
 3月9日(木)9:00-12:00 第1イベント会場[高層棟3F アーバンテックホール]

現在サービス産業に従事する労働人口は先進国では70%を越え、急速に増加し続けている。一方で、学問としてのサービスへの取り組みは理工学やMOT、MBAの各領域で個別に研究が進められているが、イノベーションや産業界との連携の遅れが指摘されてる。1950年代にコンピューター・サイエンスが出現したように学問領域としての「サービス・サイエンス」の確立に向けて、米国やヨーロッパ諸国において産学官で検討が進んでいる。日本においてもサービス産業の生産性の体系的な向上が持続的な経済にとって重要であることが認識されつつある。
情報処理学会においても、情報技術をはじめとするテクノロジーがサービス化されていく社会や経済にどのように貢献できるか、学会としてもそこでどのような役割を担うのか議論を行う。

9:00-10:00基調講演:「Service Sciences, Management and Engineering (SSME)」 
               Jeffrey T. Kreulen (IBM Almaden Services Research)
10:00-12:00パネル討論:「サービス・サイエンスの確立に向けて」
         司   会:丹羽 邦彦(科学技術振興機構)
         パネリスト:Jeffrey T. Kreulen (IBM),徳田 英幸(慶大),中島 秀之(はこだて未来大),岡村 直子(文部科学省),
                橋本 正洋(経済産業省)

■特別セッション(3):Symbiotic Computingシンポジウム 
 3月9日(木)14:30-17:30 第1イベント会場[高層棟3F アーバンテックホール]

今や情報処理システムは単独での設計では十分な効果を期待できない。ユーザやオペレータとしての人間との協調は言うまでもなく、環境や社会とのインタラクションをも考慮した上での設計・開発が不可欠になってきてる。それに伴い、従来の情報処理基盤技術から新たな技術課題への挑戦が必要である。本特別セッションでは、人間、環境、社会と情報処理システムが共生するSymbiotic Computingのあるべき姿を議論するとともに、そこで考慮しなければならない技術や倫理や社会システムについても議論を行う。是非、多くの方にもご参加いただき、今後の情報処理システムのあるべき姿についてご議論いただきたい。

14:30-15:10 基調講演:「Symbiotic Computing−ポスト・ユビキタス情報環境へ向けて−」 白鳥 則郎(東北大)
15:10-15:30 講演(1):「アンビエント・ナレッジとトラスト」 田中 克己(京大)
15:30-15:50 講演(2):「企業・組織・共生・計算」 寺野 隆雄(東工大)
15:50-16:10 講演(3):「SocialWare」 木下 哲男(東北大)
16:10-16:30 講演(4):「ウェアラブル・ユビキタスコンピューティングと共生コンピューテ ィング」 塚本 昌彦(神戸大)
16:30-16:50 講演(5):「ICT産業の観点でのSymbiotic Computing」 原 良憲(NEC)
16:50-17:30 パネル討論:「SymbioticComputing」
         司   会:白鳥 則郎(東北大)
         パネリスト:木下 哲男(東北大),田中 克己(京大),塚本昌彦(神戸大),寺野 隆雄(東工大),原 良憲(NEC)

■特別セッション(4):ブロードバンド情報発信:BBコンテンツ 
 3月10日(金)9:00-12:00 第1イベント会場[高層棟3F アーバンテックホール]

ブロードバンドの広がりにより情報の受け手から誰もが発信者として、情報を共有できる時代。人と人をつなぐ双方向のコミュニケーションツールとして、情報量の多い、音声・映像の配信は、人の生活において欠くことのできないものとなりつつある。しかし、現実にはネットならではのオリジナルコンテンツのヒット番組もまだ出ておらず、更にIT企業による既存のテレビ局の買収劇などが繰り返されている。また、インターネットの特徴である、自由区である故陰と陽の側面も見られる。ネット配信の本来の可能性と価値を高めつつ、安全で人気のある番組制作配信はできないのか?ブロードバンド放送をテレビの二次利用という、再放送メディアにするのではなく、オリジナリティのあるものとして、魅力あるコンテンツを作ることはきっとできるはずである。人の役に立つコンテンツがあってこそのメディア、テクノロジーであると考える。今回の特別セッションでは、優良なコンテンツとはどのようなものかを考え、BB配信の未来を切り拓く一助となれば幸いである。

9:00- 9:50基調講演:「未来へ輝くブロードバンドコンテンツを創る」
        真咲 なおこ(SKJ)
9:50-12:00パネル討論:「放送と通信の融合の本当の姿を論じる」
         司   会:関口 和一(日本経済新聞社)
         パネリスト:梶 明彦(ジャルパック),鈴木 滋彦(NTTソフトウェア),安田 浩(東大)

■特別セッション(5):競争と協調による情報検索研究の深耕:NTCIRの足跡と未来
 3月10日(金)14:30-17:00 第1イベント会場[高層棟3F アーバンテックホール]

国立情報学研究所が1999年より開催している情報検索・アクセス技術の評価型国際ワークショップNTCIR(エンティサイル)は、2005年12月に第5回ワークショップミーティングを開催する。米国NISTが主催するTREC(Text Retrieval Conference)と同様、NTCIRは10カ国以上の大学・企業の研究機関が協力しながら技術を競い合う場となっている。Web検索エンジンの普及により「検索」という言葉が一般ユーザにもすっかり浸透した今、本特別セッションでは5回のNTCIRから得られた知見の総括を行い、評価型ワークショップの未来について議論する。特にユーザ指向検索、マルチメディア検索への展開や、情報アクセス研究のさらなる加速に向けたワークショップ主催者と参加者の協力体制のあるべき姿についてフロアも交え自由に意見交換を行う。

14:30-15:30 基調講演:「5回のNTCIRの総括と今後」 神門 典子(国立情報学研)
15:30-17:00パネル討論:「オーガナイザ・参加者間の壁を壊す」
         司   会:酒井 哲也(東芝)
         パネリスト:伊藤 克亘(名大),大山 敬三(国立情報学研),岸田 和明(駿河台大),藤井 敦(筑波大),
                藤田 澄男(ヤフー),吉岡 真治(北大)

■シンポジウム:日本学術会議と「情報学」の新展開 
 3月8日(水)13:15-15:15 第2イベント会場[高層棟6F 0652教室]

この度、日本学術会議の第20期の会員(http://www.scj.go.jp/ja/info/member/)が新しく決まった。今回は、日本学術会議の位置づけや会員の選出方法などが見直されて、新しい形での再出発の第一歩となる。この中で、210人の会員の中に13名もの「情報学」の研究者が選ばれたことは、画期的なことと思われる。これは、「情報学」の分野が相当の広がりを持ったものとして認知された、とも言える。これを期に、情報学に最も関連の深い情報処理学会の全国大会に、新会員にお集まり頂き情報学について語って頂く場を設けた。新しい体制をとった日本学術会議が何を目指すのか,その中で情報学がどのように位置づけられるのか,学会とどのような連携を図るのか,など,日本学術会議と情報学についての抱負と展望をうかがう。
13:15-13:45基調講演:「日本学術会議と情報学」 土居 範久(中大)
14:00-15:15パネル討論:「日本学術会議と情報学の新展開」
         司   会:筧 捷彦(早大)
         パネリスト:安西 祐一郎(慶大),武市 正人(東大),土居 範久(中大),益田 隆司(電通大),村岡 洋一(早大)

■研究グループ企画:ありかな? 「てごろでがっちり情報保障」〜 障害のある人と考える場を,もっと 
 3月8日(水)15:30-18:00 第2イベント会場 [高層棟6F 0652教室]

私たち素人にもできる手頃な情報保障の方法をみつけませんか? すてきなアイディアは共有し、私たちの大学、企業、学会で広く実践しませんか?視覚・聴覚障害者への情報保障の担い手として、点訳者や手話通訳者などが広く知られている。しかし、研究会や一般の講演、大学の講義、職場の会議などで実際にそのような専門家を充分に配置できるケースはきわめて少ないのが現状である。結果として、研究や職業、勉強などの様々な活動に、障害のある人々が参加しにくい状況が続いている。しかし、私たちでも、保障を必要とする人々とのあいだで上手な落としどころを見つけることができれば、これまで専門家に任せきりにしていた情報保障に参加できる余地があるように思われる。素人芸ながらも、自発的に情報保障に取り組むことが、大学・企業・学会の門戸を広げることはもとより、人にやさしいシステムを産み出す原動力にならないか。それとも、素人がいくら工夫してみても、情報の粗製乱造にしかならずに終わってしまうのか。本セッションでは、素人でもできること、できないこと、手を出してよいところ、いけないところ、最低限知っておかなければならないことなどを探りつつ、素人芸であるかわりに広く継続的に実施可能な“手頃な情報保障”の可能性と、そのありかたについて議論する。

15:30-16:00 講演(1):「ありかな? てごろでがっちり情報保障」 秡川 友宏 (静岡大)
16:00-16:30 講演(2):「手頃な情報保障: 情報系研究者にできること」 坂根 裕 (デジタルセンセーション)
16:30-17:00 講演(3):「手頃な情報保障: 企業・大学にできること」 織田 修平 (NTT)
17:00-17:30 講演(4):「手頃な情報保障: 情報系研究者に望むこと」 青柳 まゆみ(筑波大)
17:30-18:00 自由討論
         司   会: 秡川 友宏 (静岡大)
         パネリスト:青柳 まゆみ(筑波大),織田 修平 (NTT),坂根 裕 (デジタルセンセーション),竹林 洋一(静岡大)
※当日の情報保障については、http://hal.cs.inf.shizuoka.ac.jp/wss/ をご参照ください。
※このセッションについては、障害者手帳所持者とその介助者1 名については参加無料と致しますので大会総受付にてその旨お申し出ください。

■教育シンポジウム(1):理工系情報専門学科学生の実力は?:達成度調査の結果と分析 
 3月9日(木)14:30-17:00 第2イベント会場[高層棟6F 0652教室]

情報処理教育委員会では理工系情報専門学科を対象とした教育成果に関する達成度調査を行なった。本調査の分析結果は、アクレディテーション委員会が担当しているJABEE審査だけでなく、情報処理学会が予定しているカリキュラム検討の際にも有用な情報になると思われる。また、理工系情報専門学科の現状を分析した上で、産業界からのフィードバックを得ることは重要性が高い。本シンポジウムでは達成度調査の結果を報告し、教育機関や学会が果すべき役割についての議論を行う。

14:30-14:35 オープニング:「シンポジウムの趣旨説明」 筧 捷彦(早大)
14:35-15:00 講演(1):「達成度調査についての報告」角田 博保(電通大)
15:00-15:15 講演(2):「カリキュラム検討の立場からの意見」 疋田 輝雄(明大)
15:15-15:30 講演(3):「アクレディテーション審査を行う立場からの意見」 牛島 和夫(九産大)
15:30-15:45 講演(4):「JABEE認定校(情報分野)からの意見」 掛下 哲郎(佐賀大)
15:45-16:00 講演(5):「産業界からの意見」 有賀 貞一(CSK)
16:00-17:00 総合討論
         司   会:筧 捷彦(早大)
         パネリスト:有賀 貞一(CSK),牛島 和夫(九産大),角田 博保(電通大),掛下 哲郎(佐賀大),疋田 輝男(明大)

■教育シンポジウム(2):高校の「情報科」教員養成における課題
               −企業・社会と高校のギャップ、教員養成制度と教員採用のギャップ−
 3月10日(金)9:00-12:00 第2イベント会場[高層棟6F 0652教室]

2003年4月から全国の高校普通科に必修の教科として、普通教科「情報」が設置された。日本全国では1万人程度の「情報」科の教員が必要となったが、現在でも、情報科学・情報工学系(以下、情報系と呼ぶ) の学科やコースを「情報」の免許を取得して卒業しても、教員として就職することができない事態が続いている。文部科学省は2000〜2002 年に数学や理科などの現職教員に3週間の研修を行ない、9千人の教員を促成栽培したが、これらの教員の多くは、コンピュータ操作などの「教えやすい内容」を中心に教科「情報」の授業を行なっているのが実情である。その結果、現在の学校現場では情報系学科等の卒業生が教壇に立つ必要性が薄いことが問題である。また、「情報」のみ担当の教員採用が少ない一方で、情報系学科では他教科の免許を学生に取得させることが困難、という問題も生じている。
本セッションでは、企業・社会が学校卒業者に求めているものと、現在の高校が教育しているもののギャップが大きいこと、教員養成制度と教員採用状況のギャップが大きいこと、などを指摘し、それを埋めるのは高校の役目なのか、大学の役目なのか、それとも制度・政策に問題があるのかについて議論しながら、大学における「情報」教員の養成問題について、議論を深めたい。

9:00-9:30   講演(1):「情報科の教員養成に関わって(1)」 辰己 丈夫(農工大)
9:30-10:00  講演(2):「高等学校における現状と課題」 小原 格(都立町田高校)
10:10-10:40 講演(3):「情報科の教員養成に関わって(2)」 和田 勉(長野大)
10:40-10:55 意見発表:「高等学校の情報科教員をめざす大学新卒者の立場から」 下村 幸子(信州大)
10:55-11:25 講演(4):「社会人として必要な情報分野の資質と高校における情報教育」 大久保 昇(内田洋行)
11:25-12:00 パネル討論:「大学の役割と高校の役割と政府・行政の役割」
          司   会:立田 ルミ(獨協大)
          パネリスト:大久保 昇(内田洋行),小原 格(都立町田高校),下村 幸子(信州大),辰己 丈夫(農工大),
                 和田 勉(長野大)

■教育シンポジウム(3):大学の一般情報処理教育のあり方について −2006年問題を考える− 
  3月10日(金)14:30-17:30 第2イベント会場[高層棟6F 0652教室]

2006年春には高校の必修科目『情報』を履修した学生が大学に入学してくる。大学の一般教養課程における情報処理教育の実態は高校の情報の内容とかなり重複した内容となっており、2006年春からの大学等における一般情報処理教育が破綻することが懸念されており2006年問題といわれている。情報処理学会 情報処理教育委員会 一般情報処理教育小委員会では大学等における一般情報処理教育のあり方に関する調査検討(文科省委託研究)において、教育内容の実態を調査し、2006年以降に実施されるべきカリキュラムを策定した。また、昨年秋にはカリキュラム体系のコア科目の教科書を情報処理学会のIT Textシリーズとして出版した。2005年、各大学での2006年問題への取り組み状況を調査する予定であり、その調査結果の報告と一般教養課程での情報処理教育のあり方を考えるパネルを行う。

14:30-15:00 基調講演(1):「企業から見た大学の一般情報処理教育への期待」 駒谷 昇一(NTTソフトウェア)
15:00-15:30基調講演(2):「早稲田大学における一般情報処理教育」 楠元 範明(早大)
15:30-15:50調査報告:「2006年問題に対する大学の対応状況」河村 一樹(東京国際大)
16:00-17:30パネル討論:「大学等における一般情報処理教育のあり方」
         司   会:河村 一樹(東京国際大)
         パネリスト:楠元 範明(早大),駒谷 昇一(NTTソフトウェア),竹村 治雄(阪大)