当会では、今年度の会誌11月号(11月15日発行)特集企画「Web 2.0の現在と展望」をテーマに、特集企画での各執筆者を講師に迎えてセミナーを開催致します。皆様どうぞ奮ってお申込ください。
プログラム |
10:00-10:10 |
オープニング |
10:10-11:00 |
セッション1 「Web 2.0とは何か」
橋本 大也 (データセクション(株)代表取締役) |
【講演概要】準備中 |
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【略歴】データセクション(株)代表取締役.(株)ネットエイジ チーフエバンジェリスト.(株)早稲田情報技術研究所 取締役.(株)メタキャスト 取締役.(株)日本技芸 取締役.デジタルハリウッド大学 助教授. |
11:10-12:00 |
セッション2 「Web 2.0時代の情報アーキテクチャ」
川崎 有亮 ((株)リクルート 事業開発室) |
【講演資料:講演者のサイトで公開しております】
【講演概要】Web 2.0の持つ概念やそれを実現する技術は,ある日突然生まれたものではない.90年代後半から脈々と積み重ねられた技術要素に裏打ちされた背景が無視できない.本講演では情報アーキテクチャとしての側面から,Web 2.0の主な技術トピックを概説する.Ajaxによって実現される直感的なユーザインターフェースや,マッシュアップなどの最新動向を踏まえつつ,昨今のβ版ソフトウェアの氾濫やWeb 2.0的なウェブアプリケーションの品質,開発とテストに対する概念の変化について議論する.世界中で何億人という利用者が実際に使っている生のサービスやその技術の裏側を探る. |
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【略歴】1977年東京生まれ.千葉大学大学院修士課程修了.モバイル・AjaxなどWeb技術研究とともに,Webコミュニケーションをテーマとして活動する.(株)かっぺ取締役副社長を経て,現在は(株)リクルート事業開発室に所属.技術評論社「Ajax/実装のための基礎テクニック」(共著)をはじめ,雑誌記事の執筆も多数.http://www.kawa.net/ |
13:00-13:50 |
セッション3 「ロングテールの神話と実像 −マーケティングへのインパクトを考える」
水野 誠 (筑波大学 大学院システム情報工学研究科 講師) |
【講演資料:事情によりweb上には掲載いたしません(当日配布資料に掲載致します)。】
【講演概要】Web2.0の要素の一つとしてロングテールという現象が注目されている.それは,従来のビジネスで重要であったパレートの法則を否定し,新しいビジネスモデルの原理を説くものだと期待される一方で,実証的根拠に乏しい,または事実が誇張されているという批判も受けている.また,ロングテールのビジネスモデルは,零細企業や個人にパワーをシフトさせる民主的な流れであるという前向きの評価がある一方で,特定の企業へのパワーの集中をもたらし,結果的に好ましくない状態を招くという懸念も表明されている.本講演では,このような錯綜した議論を解きほぐすために,ロングテールの主唱者アンダーソンの主張とそれに対する批判,アカデミックな立場での様々な理論的・実証的研究を概括し,問題点を整理する.それを通じて,ロングテール論から何を学ぶことができるか,今後のマーケティングの研究あるいは実務にとってどのような課題が残されているかを議論したい. |
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【略歴】1957年大阪生まれ.1980年筑波大学社会学類卒業,1985年同大学大学院経営・政策科学研究科修了,経済学修士.2003年,東京大学大学院経済学研究科修了,博士(経済学).1980年に株式会社博報堂に入社し,マーケティング・プラニング及び研究開発業務に従事.2003年より筑波大学に移り,現在,同大学院システム情報工学研究科講師.所属団体:日本マーケティング・サイエンス学会,日本消費者行動研究学会,経営情報学会,行動計量学会,進化経済学会,INFORMS, American Marketing Association等. |
14:00-14:50 |
セッション4 「Web 2.0と集合知」
大向 一輝 (国立情報学研究所 コンテンツ科学研究系 助手) |
【講演資料:事情によりweb上には掲載いたしません(当日配布資料に掲載致します)。】
【講演概要】Web2.0の潮流の中でとくに特徴的なのは,ブログやSNSで見られるような,参加者自身によるコンテンツの作成・公開である.コンテンツに対する参加者の関わりは,コミュニケーション,質疑応答,投票,予測など多岐に渡り,その結果が新たなコンテンツとして共有される.また,直接的,間接的を問わない参加者間の共同作業によって,ボトムアップ型の知識体系の構築が試みられている.Web2.0が注目されるなか,このようなコンテンツや知識は「集合知(Collective
Intelligence)」と呼ばれ,専門家が持つ知識とは異なった価値を持つものであるとの主張がなされている.本講演では,Webにおける集合知の事例やそれを支えるコミュニティのあり方について概説し,今後の可能性について述べる. |
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【略歴】1977年京都生まれ.2000年同志社大学工学部知識工学科卒業.2002年同大学院工学研究科知識工学専攻博士前期課程修了.2005年総合研究大学院大学複合科学研究科博士後期課程修了.博士(情報学).2005年4月より国立情報学研究所助手.2006年4月より総合研究大学院大学助手(併任).現在に至る.2003年度情報処理振興機構未踏ソフトウェア創造事業スーパークリエータ.セマンティックWeb,パーソナルネットワークを用いた知識共有の研究に従事.人工知能学会,電子情報通信学会各会員. |
15:00-15:50 |
セッション5 「Web 2.0時代の個人とコラボレーション」
松尾 豊 (産業技術総合研究所 GBRC社会ネットワーク研究所) |
【講演資料:事情によりweb上には掲載いたしません(当日配布資料に掲載致します)。】
【講演概要】Web2.0 は,個人の活動の集積として価値あるコンテンツが生成されるという思想が前提となっている.これらの環境の中で,個々のユーザはどのように振る舞い,他者との関係性を構築しているのだろうか?
本稿では,ユーザの関係性とネットワークという視点から,Web2.0 の代表的な例であるblog やSNS,ソーシャルブックマークにおけるユーザのネットワークに関する研究動向を述べる.特に,米国を中心として,国際的にどのような学術研究が行われているかに焦点を当てる. |
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【略歴】1975年香川生まれ.1997年 東京大学工学部電子情報工学科卒業.2002年 同大学院博士課程修了.博士(工学).同年より,産業技術総合研究所 情報技術研究部門 勤務,2005年10月よりスタンフォード大学客員研究員.Webマイニング,ソーシャルネットワークの研究を行っている.人工知能学会,情報処理学会,AAAIの各会員. |
16:00-16:50 |
セッション6 「パネルディスカッション:Web 2.0の展望」
司 会:橋本 大也 (データセクション(株)代表取締役)
パネリスト:川崎 有亮 ((株)リクルート 事業開発室)
水野 誠 (筑波大学 大学院システム情報工学研究科 講師)
大向 一輝 (国立情報学研究所 コンテンツ科学研究系 助手)
松尾 豊 (産業技術総合研究所 GBRC社会ネットワーク研究所) |
16:50-17:00 |
エンディング |