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最終更新日:2005年4月4日

第1回「組み込みソフト基礎と各社の状況」

 

開催日時: 平成17年6月17日(金) 9:30-17:00
開催会場: 東京電機大学 神田キャンパス7号館1F 丹羽ホール(東京都千代田区神田錦町2-2)

コーディネータ:田丸 喜一郎(東芝)

【セミナー概要】
経済産業省が実施した2004年版組込みソフトウェア産業実態調査において、我が国の組み込みソフトウェア産業の技術者総数は約15万人、開発投資規模は約2兆円であることが発表された。我が国の産業力を支える重要な柱の1つとなった組込みソフトウェアではあるが、急激な大規模化・複雑化の進む中、抱える課題も多い。本セミナーでは、組み込みソフトウェアの基礎・特性・動向を概観しながら、組み込みソフトウェア開発の現状と課題を整理し、その組込みソフトウェアの将来像を描くことで、連続セミナーの皮切りとしていく。

【プログラム】
セッション1  9:30-11:00 「2005年版組込みソフトウェア産業実態調査に見る組み込みソフトウェア開発の実態」
                 田丸 喜一郎(独立行政法人情報処理推進機構/東芝)

【講演概要】2005年6月に公開予定の最新版の組込みソフトウェア産業実態調査結果から、企業の現状、開発の実態、そして技術者の実像を明らかにする。

セッション2 11:10-12:40 「組み込みソフトウェアのプラットフォーム技術と最新動向」
                 清水 徹(ルネサステクノロジ)

【講演概要】組み込みソフトウェアの最も基本的なプラットフォームであるマイクロプロセッサ/システムLSIとリアルタイムOSの基礎と応用を最新技術・最新動向を交えながら紹介し、組み込みソフトウェアの特性を浮き彫りにしていく。

                −昼食−

セッション3 13:40-15:10 「車載組み込みソフトウェアと開発の課題」
                 石井 聡(トヨタ自動車)

【講演概要】自動車に組み込まれるソフトウェアの規模・複雑度が急速に増加している。ソフトウェア規模は、ここ10年で15倍以上になっており、開発工数も電子システム全体の80%から90%を占めてきている。このような状況で品質と生産性を確保するために「標準化による再利用率の向上」「バグ曲線を活用した開発の見える化」「モデルベース開発による手戻りの低減」「受入検査と品質指標を用いた外注管理」などを実施してきている。このような状況について、車載ソフトウェアの現状と課題を整理し、取組みを紹介する。

セッション4 15:30-17:00 「組み込みソフトウェア開発の最新動向とその将来像」
                 門田 浩(独立行政法人情報処理推進機構/日本電気) 

【講演概要】数多くの課題を抱える組込みソフトウェアであるが、その解決に向けた活動も進んでいる。開発現場に直結したソフトウェア工学の適用、組込みソフトウェア技術者のためのスキル標準の展開など、組込みソフトウェアの最前線をクローズアップする。