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最終更新日:2008.9.3

第187回自然言語処理研究発表会

 

情報処理学会 第187回自然言語処理研究会 論文募集

◎ 日時: 2008年9月24日(水) 13:00〜17:15
                  25日(木) 11:00〜16:45

◎ 会場: 熱海金城館
         TEL: 0557-81-6261 FAX: 0557-83-2740
         交通: 熱海駅徒歩25分 or 送迎バス(30分間隔)
         http://www.itoenhotel.com/hotel/kinjokan/#access
         宿泊費: 11700円/人 4〜6人部屋
                 14850円/人 3人部屋
                 16950円/人 2人部屋
                 22200円/人 1人部屋
         ☆ NLP研究者間の親睦のため上記会場での宿泊を推奨しています☆...(※)
         [連絡先]
         東中 竜一郎 (NTT) rh -at- cslab.kecl.ntt.co.jp

※ 9/22-26の間,上記会場での宿泊を希望される方につきましては,NLP若手の
   会 (YANS) で事前にまとめて受け付けて案内させていただく予定となってお
   ります。上記会場に宿泊しなければ参加できないということではありません。
   自然言語処理研究者間の交流・親睦を深めるよい機会ですので,上記会場での
   宿泊を推奨いたしております。申し込み方法の詳細については開催案内の際に
   ご連絡いたします。

◎ ホームページ
    http://nl-ipsj.r.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/

◎ 照会先:

  *研究会に関する問い合わせ先:
    自然言語処理研究会幹事
    二宮 崇 (東京大学) ninomi AT r.dl.itc.u-tokyo.ac.jp
    Tel: 03-5841-2722

  *会場に関する問い合わせ先:
    東中 竜一郎 (NTT) rh -at- cslab.kecl.ntt.co.jp

【プログラム】(発表件数16件)

9月24日(水)
[13:00〜15:00] ●単語・事象・オントロジー   [4件]
[15:15〜17:15] ●解析・抽出                 [4件]

9月25日(木)
[11:00〜12:00] ●分類                       [2件]
[13:30〜15:00] ●トピック                   [3件]
[15:15〜16:45] ●機械翻訳・要約・評判分析   [3件]

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9月24日(水)

●単語・事象・オントロジー [13:00〜15:00,4件]
1. 辞書見出し語8文字漢字熟語を対象とした語基構成の解析

     ○梅木定博,後藤智範(神奈川大)

     8文字漢字熟語について,構成語基の構成語基数,品詞並び,係り受けを
     調査し,その結果と問題点について考察した。

2. 日本語語彙大系と日本語ウィキペディアにおける知識の自動結合による
    汎用オントロジー構築手法

     ○小林暁雄,増山 繁(豊橋技科大),関根 聡(ニューヨーク大)

     本論文では日本語語彙大系に,ウィキペディアの各項目を自動的に対応
     付けしたオントロジー構築手法を提案する。

3. 事象間関係知識の整備と類似・対立認識への応用

     ○松吉 俊,村上浩司(奈良先端大),増田祥子(大阪府立大学/奈良先端大),松本裕治(奈良先端大),乾健太郎(NICT)

     既存の2つの言語資源を統合・整理して構築した事象間関係知識を,述
     語項構造間の類義・反義関係の認識に応用した。

4. 市議会会議録を対象とした概念体系構築へ向けた分析

     ○長谷川大,乙武北斗(ディクティオ/北大),木村奉知(小樽商科大),
   渋木英潔(ディクティオ/横浜国立大),高丸圭一(ディクティオ/宇都宮共和大),荒木健治(北大) 市議会会議録を基にした政治問題の概念体系構築に向けて,人手により 会議録を分析し,その問題点を考察する。 ●解析・抽出 [15:15〜17:15,4件] 5. 推移律を考慮した機械学習手法による時間的順序関係推定 ○吉川克正,浅原正幸,松本裕治(奈良先端大) 2事象表現間の時間的順序関係推定タスクにおいて,文書作成日時との 関係を導入することで精度を向上させる手法を提案する 6. 翻訳知識を用いた英語論文表題の構造解析 ○近藤友樹,難波英嗣,竹澤寿幸(広島市立大) 日本語論文表題の構造解析結果と翻訳知識を組み合わせて,英語論文表題 からテーマや要素技術などを自動抽出する手法を提案する。また,技術動 向分析への応用についても述べる。 7. 結束性と首尾一貫性から見たゼロ照応解析 ○飯田 龍,乾健太郎,松本裕治(奈良先端大) ゼロ照応解析の問題を結束性と首尾一貫性の観点から検討する。 具体 的には,センタリング理論の考えを応用し,先行詞の選好に 基づく先 行詞候補のキャッシングを行うことで候補集合を削減し, 効率的に解 析を行う手続きについて提案する。また,含意関係認識で 利用される 推論知識獲得の手法を照応解析の手がかりとすることで解析精度にどの ように影響するかについても報告する。 8. GENIAコーパスからのネスト並列句同定 ○原 一夫,新保 仁,大熊秀治,松本裕治(奈良先端大) ネスト並列句同定を行うために,CKYとperceptronを組み合わせたアルゴ リズムで素性の重みを学習する方法を提案する。 ============================================================ 9月25日(木) ●分類 [11:00〜12:00,2件] 9. 全ての部分文字列を考慮した文書分類 ○岡野原大輔,辻井潤一(東大/SORST/Univ. of Manchester) 拡張接尾辞配列を用いて有効な極大部分文字列を列挙し,訓練データ長 に比例した時間で学習可能なL1正則化付Logistic回帰モデルによる文書 分類を提案する。 10. ユーザの要求変化に着目したウェブ閲覧履歴の分類方式 ○長野翔一,高橋寛幸,中川哲也(NTT) ユーザの要求の変化構造を明らかにするため,意味的な類似性を利用し, ウェブ閲覧履歴を要求ごとに分類する方式を提案する。 ●トピック [13:30〜15:00,3件] 11. 情報探索雑談におけるトピック遷移検出 ○宮村祐一,徳永健伸(東工大) 本論文では,語彙的連鎖と手がかり語を併用した雑談のリアルタイム 話題遷移検出手法を提案する。 12. トピック関連語の推定と文書ランキングへの適用 ○石川浩一郎,近藤真史,櫻井彰人(慶大) 文書集合中から特定のトピックに関する文書を検索する際,ユーザが入 力するトピック語だけでなく,トピックと関連がある語を用いて,文書 の重要度を算出する文書ランキング方法を提案し,実験により有効性を 評価した。 13. Wikipediaエントリとブログサイトの対応付けによる日本語ブログ空間の トピック分布推定 ○川場真理子,中崎寛之,宇津呂武仁(筑波大),福原知宏(東大) 日本語Wikipedia40万エントリの各タイトルをトピック名として, ト ピック名が頻出するブログサイトをWikipediaエントリに対応付ける 近似手法を用いて,日本語ブログ空間におけるトピック分布を推定す る。 ●機械翻訳・要約・評判分析 [15:15〜16:45,3件] 14. 対訳特許文書からの専門用語対訳辞書半自動獲得におけるフレーズテーブ ルと既存対訳辞書の併用 ○森下洋平,宇津呂武仁,山本幹雄(筑波大) フレーズベース統計的機械翻訳モデルを用いて対訳特許文書から学習し たフレーズテーブルおよび既存の対訳辞書を併用することにより,単一 の対訳知識源よりも高適合率かつ高再現率の訳語推定を実現し,これを, 専門用語対訳辞書半自動獲得において利用する。 15. 製品レビュー文に基づく評判情報コーパスの作成とその特徴の分析 ○宮崎林太郎,森 辰則(横浜国立大) 複数注釈者により作成された評判情報コーパス中の構成要素に対し, 統 計的な調査を行うことにより,評判情報が出現する際の特徴について分 析する。 16. 情報信憑性判断のための自動要約に向けた人手による要約作成実験とその分析 ○中野正寛,渋木英潔,宮崎林太郎,石下円香,森 辰則(横浜国立大) 情報信憑性の判断に役立つ要約の作成実験を複数の作業者で行い, 出力 の安定性や複数作業者間の一致度を分析する。 また自動生成の実現に向 けて,人間が情報信憑性の判断に役立つ要約を作成する際に重要視する情 報を調査する。