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最終更新日:2005.11.14

データベースとWeb情報システムに関するシンポジウム(DBWeb2005)-- 情報融合 --

 

日  程  2005年11月21日(月)〜22日(火)
場  所  日本科学未来館
        〒135-0064 東京都江東区青海2丁目41番地
        TEL :03-3570-9151(代表)  FAX :03-3570-9150

主  催  情報処理学会 データベースシステム研究会
協  賛  情報処理学会 ユビキタスコンピューティングシステム研究会
        電子情報通信学会 データ工学研究専門委員会
        電子情報通信学会 Webインテリジェンスとインタラクション研究会
        ACM SIGMOD日本支部
        日本データベース学会
        日本PostgreSQLユーザ会
        日本MySQLユーザ会
        Firebird日本ユーザー会

趣 旨
 情報処理学会データベースシステム研究会では、DBWeb2005シンポジウムを11月21日(月)と22日(火)の二日間にわたり東京・台場の日本科学未来館で開催致します。今回は、前年と同様に「情報融合」をテーマとして、現在セッション構成を検討中です。セッションを特徴付けるトピックとしては、SS(Open Source Software)コミュニティとの連携、検索ビジネスの最新動向、ナレッジマネジメント、ユビキタスデータ管理等を準備しており、これらの特別セッションを企画中です。本シンポジウムは、これらの多種多様なトピックとデータベース技術との関わりについて、招待講演、研究発表などの形態で議論する場を提供することを目的としております。
 シンポジウムのWebページもご覧ください。http://hikendbs.eei.metro-u.ac.jp/dbweb2005/

参 加 費

種別
参加費(論文集代・税込)
DBS研究会登録会員
15,000円
学会員(協賛団体員含む)
20,000円
学生
5,000円
非会員
25,000円
懇親会費※1
4,000円
論文集のみ ※2
12,000円(送料込)

※1:懇親会は別途会場で現金でお支払いいただきます。
   参加希望の方は行事申込書の懇親会費の欄に4,000円とご記入ください。

※2:「論文集のみ」の論文集はシンポジウム終了後に発送します。
   請求書等を同封しますので、到着しましたらお手続きください。

申込方法  学会ホームページの 行事申込 にてお申込みください. 事前申込は締切ました。当日受付でお願いいたします。

  • 申し込み受領のメールは配信されません。後日、参加章引換券を郵送します(11月中旬発送予定です)。
  • 協賛団体の方は、その旨を通信欄にお書きください。
  • 懇親会に参加希望の方は行事申込書の懇親会費の欄に4,000円とご記入ください。
  • 当日受付もいたしますが、論文集が不足した場合は事前申し込み優先とさせていただきますのでご了承ください。
  • 参加費の当日現金払いも受け付けますが、なるべく振込でのお支払いにご協力ください。
  • 参加申込後、やむを得ず参加を取り消される場合は、11月17日(木)までにご連絡ください. 取り消しの連絡のない場合は、準備の都合上、参加費を徴収させていただきます.

申込締切  平成17年11月11日(金) ※※事前申込は締切ました。当日受付でお願いいたします。※※

※論文集のみの申込は締切後も受け付けています。締切後のお申込方法は、以下の内容を、
 研究部門宛にE-mail:sig@ipsj.or.jpか、FAX:(03)3518-8375にてお送り下さい。

  [氏名 、勤務先、送付先住所(勤務先 / 自宅)、郵便番号、住所、Tel 、Fax、E-mail
   論文集のみ :  冊、請求書 :  通、 見積書 :  通、 納品書 :  通、請求書記載名義]

申込/照会先
 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台1-5 化学会館4F
 社団法人 情報処理学会
 調査研究 研究部門  E-mail:sig@ipsj.or.jp
 TEL:(03)3518-8372 / FAX:(03)3518-8375

 

プ ロ グ ラ ム

 一般セッション24件としては、P2P、XML・ストリーム、マルチメディアコンテンツ・コンテンツ応用、Web検索、情報検索、情報獲得と流通、システム応用というテーマを用意してお ります。
 また、データベース高度応用分野の専門家と連携した特別セッション12件のテーマとしては、以下のホットトピックを取り上げ、第一線で活躍されておられる講師の方々にご講演をお願いしております。

<ユビキタスデータ管理の最新動向>
・Creating Smart Space Everywhere  徳田 英幸(慶應義塾大学)
・Ontology Modularization   Stefano Spaccapietra(スイス連邦工科大学)
・Rank Queries over Data Streams  Xuemin Lin(ニューサウスウェールズ大学)

<検索ビジネスの最新動向>
・A little bit larger: A few systems to handle scale 
            Howard Gobioff(Google東京研究開発センター)
・知識検索サービスの可能性と課題  岡本 真(ヤフー株式会社)
・マルチメディア検索システムの開発・構築・運用 
            竹野 浩(NTT レゾナント株式会社)

<ナレッジマネジメントの最前線>
・SECIモデルに基づくインタラクティブな知識獲得  土方嘉徳氏(大阪大学)
・IBMの知識マネジメント  鎌田(板倉) 真由美(日本アイ・ビー・エム)
・知の創造・継承のモデル化と支援システムのデザイン 
            池田 満(北陸先端科学技術大学院大学)

<OSS(オープンソースソフトウェア)コミュニティとの連携>
・PostgreSQLの概要  片岡 裕生(日本PostgreSQLユーザ会)
・Firebirdの概要  加藤 大受(Firebird日本ユーザー会)
・MySQL(まいえすきゅーえる)概要  村上毅(日本MySQLユーザ会)

 このシンポジウムが研究者のよき意見交換の場となると考えております。多数の方にご参集頂きますよう奮ってのご参加をお願い申し上げます。

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第1日 11月21日(月)

□開会の挨拶(みらいCANホール)[9:50〜10:00]

<会議室1>
■一般セッション:P2P[10:00〜11:30]
・Peer-to-Peerネットワークにおけるデータアクセス頻度を考慮した確率的な複製配置方式の評価と考察
   木戸裕樹、原 隆浩、西尾章治郎(阪大)
・P2P環境におけるRDFデータのための三次元索引に基づいた検索
   的野晃整、サイド ミルザ パレビ、小島 功(産総研)
・Webページ間自律的関係構築機構の実現と評価
   小瀬木浩昭、河木孝治、大矢健太、鎌田浩嗣、村田大樹、武田正之(東京理科大)

■一般セッション:XML及びストリーム[13:00〜14:30]
・大量なデータストリームの類似探索手法
   藤原靖宏、櫻井保志、山室雅司(NTTサイバースペース研)
・パスプルーニングと決定性有限オートマトンを用いたストリーム指向のXQuery 処理
   石野 明(九大)、竹田正幸(九大/JST)
・SLAX:An Improved Leaf-Clustering Based Approximate XML Join Algorithm for XML Data Integration at Subtree Classes
   Wenxin Liang、Haruo Yokota(東工大)

<会議室2>
■一般セッション:マルチメディア・コンテンツ[10:00〜11:30]
・ズーミング・クロスメディア -構造化コンテンツにズーミング操作を関連付ける記述言語-
   荒木禎史(リコー)、宮森 恒、水口 充、馬  強(NICT)
   ゾラン ステイチ(リコー)、田中克己(NICT/京大)
・U-Cam:実空間遍在カメラのユーザ駆動制御と記録コンテンツの動的提示
   何 書勉(京大)、河合由起子、木俵 豊、是津耕司(NICT)、田中克己(NICT/京大)
・WA-TV:次世代蓄積型テレビのための番組コンテンツのウェブ化と情報補強
   宮森 恒、馬  強(NICT)、田中克己(NICT/京大)

■一般セッション:コンテンツ応用[13:00〜14:30]
・コンテンツ間距離の分布に基づくWebページ動的分割方式
   服部 元、松本一則、菅谷史昭(KDDI研)
・顧客データと事業者側アルゴリズムの保護を両立するホスティング型情報埋め込みサービス提供モデル
   小瀬木浩昭、折笠大典、鎌田浩嗣、大矢健太、須合太一、武田正之(東京理科大)
・重み付きOblivious Transferの提案と電子コンテンツサービスへの応用
   鎌田浩嗣、小瀬木浩昭、大矢健太、武田正之(東京理科大)

<みらいCANホール>
■特別セッション:OSSコミュニティとの連携[10:00〜14:00]
 招待講演1[10:00〜12:00]
・PostgreSQLの概要
   片岡裕生(日本PostgreSQLユーザ会)
・Firebirdの概要
   加藤大受(Firebird日本ユーザー会)

 招待講演2[13:00〜14:00]
・MySQL概要
   村上 毅(日本MySQLユーザ会)

■特別セッション:ユビキタスデータ管理の最新動向[14:10〜17:10]
 招待講演

・Creating Smart Space Everywhere 〜ユビキタス社会の実現に向けて〜
   徳田英幸(慶大)
・Modularization of Ontologies
   Stefano Spaccapietra(スイス連邦工科大)
・Rank Queries over Data Streams
   Xuemin Lin(ニューサウスウェールズ大)

第2日 11月22日(火)

<会議室1>
■一般セッション:情報獲得と流通[10:00〜11:30]
・信頼の連鎖機能を用いたピアコンテンツ流通システム
   伊藤洋輔、河野浩之(南山大)
・ベイジアンネットによるユーザモデルを利用したWebサイト設計
   石川 祥、中塚嗣郎、木村昌臣、五十嵐治一(芝浦工大)
・複数の作成者情報付き文書からの専門用語抽出
   立石健二、久寿居大(NECインターネットシステム研)

■一般セッション:システム応用[13:00〜14:30]
・複合Webサービスにおける並行実行の正当性
   徐 海燕(福岡工大)、古川哲也(九大)、史 一華(西南学院大)
・サイト間アクセス制御を考慮したRDB 分散問合せ最適化手法の提案
   品川徳秀(JST/筑波大)、北川博之(筑波大)
・効率的なキャッシュ更新が可能なDBキャッシュ法
   小林真也、鈴木 優、川越恭二(立命館大)

<会議室2>
■一般セッション:Web検索[10:00〜11:30]
・Page Ranking based on Fresh and Relevant Content from Search Engine Results
   Yukiko Kawai、Adam Jatowt(NICT)、Katsumi Tanaka(NICT/京大)
・Combining Page Group Structure and Content for Roughly Filtering Researchers'Homepages with High Recall
   Yuxin Wang(総研大)、Keizo Oyama(総研大/NII)
・Web surfing Algebraにおける関数および演算子の性質について
   片山聡一郎、遠山元道(慶大)

■一般セッション:情報検索[13:00〜14:30]
・形状の見え方と質感を考慮した3次元物体の類似検索とイメージ検索
   向江亜紀、惣田智志、加藤俊一(中央大)
・階層的分類における複数の意味を持つデータの利用
   葛西正裕、古川哲也(九大)
・個人の感性と場の状況に適合したユビキタス情報サービスの試み
   宮崎智大、荻野晃大、加藤俊一(中央大学)

<みらいCANホール>
■特別セッション:ナレッジマネジメントの最前線[10:00〜14:00]
 招待講演1[10:00〜12:00]

・SECIモデルに基づくインタラクティブな知識獲得
   土方嘉徳(阪大)
・IBMのナレッジ・マネジメント
   鎌田(板倉)真由美(日本アイ・ビー・エム)

 招待講演2[13:00〜14:00]
・知の創造・継承のモデル化と支援システムのデザイン
   池田 満、林 雄介(北陸先端大)

■特別セッション:検索ビジネスの最新動向[14:10〜17:10]
 招待講演

・A littlebit larger:A few systems to handle scale
   Howard Gobioff(Google東京研究開発センター)
・知識検索サービスの可能性と課題
   岡本 真(ヤフー)
・マルチメディア検索システムの開発/構築/運用
   竹野 浩(NTTレゾナント)

□閉会の挨拶(みらいCANホール)[17:10〜17:20]

 

*************↓↓論文募集は終了いたしました↓↓**************

日  程  2005年11月21日(月)〜22日(火)
場  所  日本科学未来館
        〒135-0064 東京都江東区青海2丁目41番地
        TEL :03-3570-9151(代表)  FAX :03-3570-9150

主  催  情報処理学会 データベースシステム研究会
協  賛  情報処理学会 ユビキタスコンピューティングシステム研究会
        電子情報通信学会 データ工学研究専門委員会
        電子情報通信学会 Webインテリジェンスとインタラクション研究会
        ACM SIGMOD日本支部
        日本データベース学会
        日本PostgreSQLユーザ会
        日本MySQLユーザ会(予定)
        Firebird日本ユーザ会

【趣 旨
 情報処理学会データベースシステム研究会では、DBWeb2005シンポジウムを11月21日(月)と22日(火)の二日間にわたり東京・台場の日本科学未来館で開催致します。今回は、前年と同様に「情報融合」をテーマとして、現在セッション構成を検討中です。セッションを特徴付けるトピックとしては、SS(Open Source Software)コミュニティとの連携、検索ビジネスの最新動向、ナレッジマネジメント、ユビキタスデータ管理等を準備しており、これらの特別セッションを企画中です。本シンポジウムは、これらの多種多様なトピックとデータベース技術との関わりについて、招待講演、研究発表などの形態で議論する場を提供することを目的としております。

【論文募集要項】
 論文募集は、特別セッションと一般セッションに分かれます:

 特別セッション:
 本シンポジウムでは、データベース高度応用分野の専門家と連携した特別セッション(後述)を設定し、各特別セッションに関連するデータベース応用技術についての発表論文を広く募集致します。

 一般セッション:
 一般セッションでの論文募集も受付けます。上述のトピックを含めた多様なデータベース技術と応用に関する論文を募集致します。

【応募論文形式】

  1. 応募論文は和文、または英文とします。TODとの同時投稿(後述)の場合は、TODの投稿論文と同じスタイルにて投稿して下さい。文長は 8ページ程度として下さい。同時投稿でない場合は、extended abstract(図表・参考文献を含む)のスタイルでの投稿も受け付けます。文長は、ワープロA4版で4〜8頁程度(和文:6,000字、英文:1,600 語を目安)として下さい。論文応募の際には、題名、著者名、所属、連絡先(住所、FAX、e-mail)、関連する特別セッション名(ない場合は「一般」)、同時投稿の有無を添えて提出して下さい。
  2. 応募論文は、本シンポジウム特別編集委員会が査読し、採否を決定します。採録された場合、最終論文は、論文刷り上がり8頁(和文:約15,000字、英文:約4,000語)を上限とし、会議録に収録されるとともに、シンポジウムで口頭発表するものとします。

 投稿方法に関しては、 http://www.is.tsukuba.ac.jp/ ̄akira/dbweb2004/ をご参照下さい。

【投稿方式】
 アブストラクト投稿締切日までに、以下のフォームに必要事項を記入の上、下記のアドレスにまで送信して下さい。受け取り次第、受付番号をお送りします。

-----------------------------------------------------------
            DBWeb2005投稿論文申込書
         * mastsuch@itg.hitachi.co.jp宛にお送り下さい*
-----------------------------------------------------------
論文タイトル:
著者:
連絡者名:
連絡者住所:
連絡者電話番号:
連絡者FAX番号:
連絡者E-mail:
投稿区分 (次の2行から該当しない行を削除して下さい)
 特別セッション  セッション名:
 一般セッション
アブストラクト(数行程度):
キーワード(数個程度):
-----------------------------------------------------------

 論文募集形式に従って論文を論文投稿締切日までに投稿して下さい。TODとの同時投稿を希望する際には、必ず明記して下さい。明記されていない場合は希望しないものとして取り扱うことがございます。事務局はTODと同様にPDF形式による電子メール投稿を歓迎致します。電子メール投稿の際には、
mastsuch@itg.hitachi.co.jp宛に送信して下さい。なお、郵送をによる投稿を希望する際には、事前に事務局土田までご連絡下さい。
 また、投稿方法に関しては、
 http://hikendbs.eei.metro-u.ac.jp/dbweb2005/(準備中)
 をご参照下さい。

【査読関連スケジュール】
  アブストラクト投稿  2005/09/09 (金)
  論文投稿締切  2005/09/16 (金)
  採否通知  2005/10/17 (月)
  最終論文提出締切  2005/10/28 (金)

【情報処理学会論文誌「データベース」(TOD)との連携】
 昨年度と同様、TODとの同時投稿が可能です。本年度は TOD-30号への同時投稿になります。同時投稿の第1回査読は DBWeb2005 に投稿された論文により行いますので、別途同時投稿用の原稿を用意する必要はございません。現在は次のスケジュールを予定しております:

  1. 研究会運営委員よりなる特別編集委員会を設け、DBWeb の査読と同時にTOD の第1回査読も行う。この段階では条件付き採録または不採録のみとする。(採否通知 2005/10/17)
  2. 特別編集委員会としては、査読担当者が DBWeb での発表を聴講し、質疑に参加することを推奨する。
  3. 会議終了後、著者は第1回目査読の質問と、発表当日で会場から出された質問への回答を付して、full paper 形式の修正原稿を提出する。(提出期限 2005/12/20)
  4. 特別編集委員会で第2回目査読を行う。(採否通知 2006/02/09)
  5. TOD-30号印刷用原稿提出 (締切 2006/4/25)
  6. TOD-30号発行(2006/6/15)

【特別セッション一覧】
 ※ ここに挙げたもの以外にも企画中のものがあります。それらに関しましては、決定次第、Webページや各種MLにおいてアナウンスいたします。

■OSS(Open Source Software)コミュニティとの連携 セッション

趣 旨
 最近のオープンソースの開発力および市場のOSSへの期待を鑑みると、商用DBMSの機能に追いつくことも想定され、OSSコミュニティと産業界、学会との連携など議論の場を設けたく、代表的なOSSのDBMS(MySQL、PostgreSQL、Firebirdなど)の開発ロードマップ、各DBMSの特長技術(エンジン、インデクス手法など)、ビジネスモデル、標準化への参画、仕様開発に関する開発プロセスや運営上の工夫点など、多岐に渡るテーマを取り上げたく考えております。

セッション内容
 ※PostgreSQLユーザ会、MySQLユーザ会、及びFirebirdユーザ会からのご講演を予定しております。


■検索ビジネスの最新動向 セッション

趣 旨
 近年、企業のIT部門でも、グループウェア、DWH、コンテンツ管理など様々な情報活用の枠組みの中で、必要な情報にアクセスする手段として検索システムを利用するシーンが増えつつあります。企業情報システムにおいては、如何に有益なデータを効率よく収集するかが重要であるが、構造化データ(帳票類等)、非構造化データ(文書、電子メール、画像等)がインターネット、イントラネットを超えて企業内外の様々な場所に分散されて存在しています。そのため、企業における情報基盤として、Webを始めとして広範囲の情報にアクセスすることが益々必要になって来ています。このように、昨今の検索システムに対する要望は、単なるサーチエンジンではなく、情報資産を安心してアクセスでき、しかも高度な分析機能、多様な情報の可視化技術を駆使し組み合わせるなどより情報を効果的に活用できる仕組みが重要となって来ています。
 本セッションでは、検索ビジネスを取り巻くユーザ動向、システム環境、及び最新技術動向など多岐に渡るトピックスをご紹介頂き、データベース分野への期待や要望について議論します。

セッション内容
 ※検索関連ベンダの技術スペシャリスト、エバンジェリストからのご講演を予定しております。


■ナレッジマネジメント セッション

趣 旨
 近年、ビジネスの世界で大きな注目を集めているナレッジマネジメントに関して、計算機によりどのような支援が可能なのかを議論します。ナレッジマネジメントとは、企業の経営まで考慮した、組織の中の知識及びその組織に必要な知識を管理する手法やプロセスのことを言います。前者の知識を管理するには、組織のメンバの作成した資料やメールなどを管理する技術や、同期及び非同期の議論を支援し、その議論の内容を記録するような技術が必要となります。後者の知識を管理するには、Webやコールセンターから得られる文書から、必要な情報を抽出して、管理する技術が必要となります。いずれも得られた知識を構造化して保存する必要があり、データベース技術との関連が深いと言えます。本セッションでは、ナレッジマネジメントに関する基礎理論から、実践例、さらにはより先進的な方法論について概観した後、データベース技術の分野からどのような支援が可能かについて議論します。

セッション内容
「SECIモデルに基づくインタラクティブな知識獲得」  講演者: 土方 嘉徳(大阪大学)
 近年ビジネスの世界で注目される新しい概念としてナレッジマネジメントがある。ナレッジマネジメントとは一言で言えば、企業の経営まで意識して、社員が持つ知識を管理し、活用していく環境や方法論を指す。代表的なナレッジマネジメントの手法にSECIモデルがあるが、この知識創造スパイラルを計算機により支援するには、もう少しドメインの特化、コミュニケーションプロトコルの規格化などの環境の限定化を行う必要がある。本講演では、そのような支援方法の一つとして、知識をIF-THENルールで形式化した上で、複数の人間(情報源)からの知識間の不都合を検出し、それをリアルタイムな会話による議論のinterventionとするシステムについて述べる。また、このような環境の限定化は、人工知能の分野では、知識獲得の研究として古くから研究されている。本講演では、それらの代表的な方法論について、紹介すると共に、それらをナレッジマネジメントに生かしていくことを提案する。

「IBMの知識マネジメント」  講演者: 鎌田(板倉) 真由美 (日本アイ・ビー・エム)
 IBMの知識マネジメントは、コンサルティンググループが開始してから約10年、サービス事業で取り組んでから7年の歴史を持っている。IBMの知識マネジメントは、属人的なノウハウ・知識を暗黙知から形式知へと変換し、ITの仕組みの中で流通させ、それによってより多くの社員が共有・再利用するというSECIモデルをベースにしたサイクルを前提にしたものである。この7年の間に知識マネジメントについて、IBMではさまざまな挑戦が行われてきている。さらにIBMという会社自体が、ますますサービス・カンパニー色を強めてきており、こういった環境の変化や時の流れの中で、変化してきた・変化していくIBMにおける知識マネジメントの姿を紹介する。

「知の創造・継承のモデル化と支援システムのデザイン」  講演者: 池田 満(北陸先端科学技術大学院大学)
 情報システムが支援の対象とする組織における人の知的活動には、個別活動、グループ活動、ナレッジマネジメント、協調学習などの様々な形態がある。経営学などの領域では、この活動の合理性を高めるためのモデルが模索されており、本研究の基礎となっている野中らのSECIモデルもその一例である。SECIモデルは、暗黙知増幅と形式知表出のスパイラルプロセスを基本の構図として、組織構成員の能力を、組織として集約させて発揮させる組織活動の一つの理想形を提示している。本講演では、そのような多様な活動の包括的支援の実現を目指して我々が進めている、知の創造・継承支援のシステムデザインへのオントロジー工学的アプローチの概要を紹介する。システムの中核になる組織知メモリは、各構成員の知をオントロジーに基づいて構造化して集積・記憶し、組織・人・知・活動の観点で想起する枠組みであり、この組織知メモリを通じて様々な形態の活動を連携させる支援環境の構築を目指している。


■ユビキタスデータ管理の最新動向 セッション

趣 旨
 ブロードバンドや常時接続が可能な情報・通信基盤が整備されたネットワークの利用や、第三世代携帯電話、ネット家電情報機器などの多様化を始めとするITの進化と、eマーケットプレイス、業務システム連携でリアルタイムな情報入手・活用を目指し情報の質・鮮度を高めるなど情報利用の変化が顕在しつつあります。例えば、RFID等により現実世界の事物(の位置等)の情報もリアルタイムで直接処理可能になると、異種情報源を統合することが益々重要になり、ブロードバンド及びネット家電情報機器などの普及で爆発的に映像や音声(音楽)の情報(コンテンツ)が増え、テキスト情報と統合して扱えることの重要性が増すと期待されています。このようなユビキタス情報社会の到来を支える情報基盤では、いつでも、どこでも、誰でも、情報を入手し、しかも自由に活用が可能となる情報源は多岐に渡り、しかも増加を続けております。 このセッションでは、ユビキタスコンピューティング技術の応用を踏まえたトピックスを取り上げると共に、現実世界の情報まで視野に入れた、次世代の情報管理技術に関する活発な議論を期待しております。

セッション内容
 ※詳細が決まり次第ご報告致します。


【照会先】
 土田 (mastsuch@itg.hitachi.co.jp) までお願い致します。