7ZK-01
小説テキストからの“ような”表現に基づく直喩文抽出手法の検討
○宮脇星名,安藤一秋(香川大)
比喩とは,ある物事を別の物事に例えることで,字義的な表現以外の情報を表現・伝達する修辞技法の1つである.比喩表現は,直喩や隠喩,換喩,提喩などに分類され,その中でも直喩では「ような」といった特定の比喩指標が使われる傾向にある.本研究では,小説テキストから直喩を含む文を自動抽出する手法の実現を目指す.本稿では,比喩指標である「ような」に着目し,「名詞Aのような名詞B」と「動詞Aような名詞B」タイプの直喩を含む文を抽出対象とする.これら2つのタイプの直喩に対して,ルールベースに基づく抽出手法と大規模事前学習済みモデルを用いた抽出手法を提案し,性能を比較・考察する.