7ZE-05
BME688センサーを用いた呼気データに基づく個人認証技術の基礎的検討
○角田恵靖,小林彰人,太田 晶(日本工学院八王子専門学校)
呼気センシング技術が疾患予測によるヘルスケアや高度なセキュリティを持つ生体認証システムでの応用に向けて注目されている。本研究の目的はBosch BME688センサーを使用した呼気センシングにより、個人識別の検討である。呼気に含まれる揮発性有機化合物(VOC)や水素、一酸化炭素などのガスを検出でき、安価かつ容易に機械学習による分類が可能であるBME688 Development
Kitを利用した。3名の被験者から採取した呼気サンプルをBME688によって測定し、ニューラルネットワークによる機械学習モデルを構築し、テストデータによる分類の検証を行った。実験結果より3名の個人を識別できたことから、BME688を用いた呼気センシングに基づく個人認証技術の実現が示唆された。