情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

7ZD-08
鍵生成局の不正な行為を考慮した複数の鍵生成局を持つID ベース認証鍵交換の安全性モデル
○割木寿将,藤岡 淳(神奈川大),永井 彰,安田 幹(NTT)
本研究では鍵生成局の不正な行為を考慮した複数の鍵生成局を持つIDベース認証鍵交換の安全性モデルを2つ考案する.
id(m)-aneCKモデルではhonestなPKGがマスタ公開鍵・秘密鍵を生成する際に用いた乱数を攻撃者が得られることでPKGによる不正な行為を考慮している.
id(m)-areCKモデルではhonestなPKGにより生成されたマスタ公開鍵・秘密鍵の組を攻撃者が置き換えられることでPKGによる不正な行為を考慮している.
さらに, それぞれのモデルが既存のモデルであるid(m)-aeCKモデルより強い安全性モデルであることを示す. また, id(m)-areCKモデルがid(m)-aneCKモデルより強い安全性モデルであることを示す. これは, id(m)-areCKモデルがid(m)-aeCKモデルを含めた三つのモデルの中で最も強い安全性モデルであることを意味する.