7ZD-06
IoTデバイス向け相互認証プロトコルEGPのための制限時間付き認証を用いた防御方法
○公文慧彪,木村成伴(筑波大)
IoTデバイスで用いられるRFIDタグとそのリーダ間の相互認証のため,超軽量級プロトコルEGP (Extremely Good Privacy)が提唱されている.しかし,先行研究において,EGPプロトコルに非同期攻撃と秘密漏洩攻撃が有効であることが指摘されている.そこで本論文では,超軽量級の計算のみで完了し,かつこれらの攻撃を限定された時間だけ防御することが期待されるEGPの改良方式を提案する.そして,プロトタイプシステムを用いて実験を行い,提案方式はEGPより増加するオーバヘッドは大きくなく,提案方式を繰り返し用いることで,上記攻撃から防御可能なことが期待されることを示す.