情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

7ZD-04
辞書を用いた圧縮センシングによる準同型暗号文の通信量削減
○泉 湖雪,松本茉倫,小口正人(お茶の水女子大)
準同型暗号は暗号文同士の加算や乗算が可能であり,データを秘匿したままで分析し活用可能な技術の一つである.
準同型暗号の応用例としては暗号化データベースが挙げられるが,準同型暗号は平文に比べ暗号文サイズが大きいため,クライアント・データベースサーバ間の通信量が大きくなる.
本研究では辞書を用いた圧縮センシングによる通信量削減を提案する.
評価の結果,圧縮率を50%に設定した場合は提案手法は圧縮せずに送信した場合に比べて50%通信量を削減できることを示した.
復元精度についてはPOSデータの収集を想定し,カウントクエリの誤差を評価した.