情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

7ZC-07
ChatGPTを用いた行動計画の策定による行動変容の促進
○望月省吾,高田秀志(立命館大)
超高齢化社会において,あらゆる人が活力を持って生活するには,労働生産性の向上や健康寿命の延伸が必要である.一方,これまで様々な施策によって健康行動が促されてきたが,運動や食事・睡眠に関する習慣の改善には至っていない.
我々が行動を実行に移すまでの心理的プロセスは,「行動意図の形成」,「実行意図の形成」,「行動」であると言われている.特に,実行意図は,行動変容が生ずるか否かにおいて,最も重要な心理要因である.そこで,本稿では,「実行意図の形成」に着目し,行動変容を促すためのシステムを提案する.本システムでは,ChatGPTを用いた対話機能により,ユーザが具体的な行動計画を策定することで,実行意図の形成を促す.