7ZA-08
VVCの⾼速化のためのフレーム差分画像を⽤いたブロック分割に関する⼀検討
○原田零生,近藤嘉昭,佐藤雅之(東北大),岩崎裕江(農工大),小松一彦,小林広明(東北大)
最新の動画圧縮規格であるH.266/VVCはH.265/HEVCと⽐較して, 圧縮率を約40%向上させる⼀⽅で, 符号化処理時間を7.1倍にまで増加している. その原因として, 複数ある各フレームのブロック分割⽅法を総当たりで試⾏していることが挙げられる. そこで, 本研究ではフレーム間の差分画像を⽤いたブロック分割⼿法を提案する. 本⼿法は処理対象のブロックについて, 前フレームとの差分画像の複雑度を調べ, 複雑度が⼗分低い場合にはそれ以上の分割処理を⾏わないという処理を加える. 本⼿法により, 動きのないブロックの分割を避けたままインター予測を⾏うことで, 圧縮による品質低下を抑制しつつ, ブロック分割に要する時間を削減する.