情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

7ZA-05
弓道における物体検出技術と画像処理技術を用いた矢所予測システムの開発
○龍満圭吾,道信祐成,難波夏貴,坂口理人,古川透也,喜田弘司(香川大)
弓道の大会中や自宅の練習では近距離に置かれた稽古用の的(巻き藁)を使用するため、この巻き藁練習で競技環境と近い練習効果を得ることが望まれる。
本研究では、スマートフォンのカメラによる巻き藁練習映像から競技環境での矢の的中位置(矢所)を予測するシステムを開発した。矢の特徴量(速度、上下・左右方向の射出角度、画像内の矢のx座標)とユーザの身長から矢所座標を予測する。特に、放たれた矢は高速かつ、少しの角度変化で矢所が大きく変わるため、ぶれて映し出される矢の映像から矢の特徴を高精度に検出する技術が特徴である。
本稿では、弓道経験者を被験者に目標精度をアンケートにより設定して本方式の有効性を明らかにした。