情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

7W-08
広域避難における集団避難戦略の検証
○武田芽依(筑波大),大西正輝(産総研)
特定のイベントや施設での避難誘導は,ゲートや非常口などを制御することで安全かつ迅速な避難を実現することができる.
すなわち避難者一人ひとりに対して,適切な避難ルートを提示することで達成される.
しかし,都市などの広域避難の場合,都市全体の複雑性により個々の避難者に対して直接的な誘導を与えることは困難である.
そこで本稿では集団避難戦略に着目し,集団に対する情報提供が広域避難誘導計画の有効性向上に寄与するか群集シミュレーションを用いて検証を行う.
具体的には広範囲に分布する避難者を仮想的な格子状のエリアに分割し,個々の集団として捉えることで,集団単位での避難戦略を検討する.