情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

7U-02
ホモグラフィ変換に基づくホームベースの大きさ情報を活用したストライクゾーン取得精度の向上
○福田大翔,杉山秀治,渡辺 裕(早大)
近年、スポーツ分野で機械判定の導入が進んでいる。野球でもABSの導入が検討されており、簡易的なボールストライク判定システムも注目されている。ただし、ストライクゾーンの取得は三次元姿勢推定の精度に依存しており、スケール推定に課題がある。本論文では、判定時に利用するストライクゾーンの取得精度を向上させる手法を提案する。ホームベースと打者の両足が同一平面上にあることと、ホームベースに関する既知情報を活用し、ホモグラフィ変換を適用する。そして、打者の両足間の距離から再スケール化パラメータを算出し、ストライクゾーンを補正する。従来に比べ、提案手法がストライクゾーンの取得における誤差を半減させることを示した。