情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

7S-07
画像生成モデルの追加学習に対する敵対的高周波領域攻撃
○鬼久保拓人,松井勇佑(東大)
ここ数年の画像生成モデルの進歩の陰で、絵画の著作権侵害やフェイクニュースに生成モデルが悪用されるケースが見られるようになった。そこでAnti-DreamBooth[ICCV23]やGlaze[USENIX Security23]は、インターネットにアップロードする画像に対し敵対的攻撃を施すことで、フェイク画像の生成阻害や検知を実現した。しかし、これらの手法には簡単なフィルタでノイズを無効化されたり、画像の品質を劣化するという問題がある。そこで、我々はハイパスフィルタを用いて検出した高周波領域に、強い敵対的ノイズを付加することで、先行手法の問題点を克服するような敵対的攻撃手法を提案する。