情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

7Q-07
360度カメラを用いた二輪車の事故に繋がる危険の検出に関する研究
○山田明広,井上晴可(阪経大)
近年,二輪車の先進安全技術であるADAS(Advanced Driver Assistance Systems)の開発が進んでいるが,自動車と比べると普及が遅れている.二輪車と自動車の交通事故時の違いとして,二輪車における事故は自動車の事故と比べ致死率が約3倍高いことが報告されている.深層学習を用いて二輪車の走行中に転倒する可能性のある路面上の危険物を検出する研究があるが,運転者の不注意による転倒には対応していない.そこで,本研究では,360度カメラの映像を用いて,路面上の危険物および運転者の向きから二輪車の事故に繋がる危険を検出する手法を提案する.実証実験の結果,路面上の危険物および運転者の向きから危険を概ね検出できる可能性があるという知見を得た.