7P-03
色彩スタイルにもとづく画家ネットワークの可視化
○古江真輝(お茶の水女子大),中村栄太(京大),伊藤貴之(お茶の水女子大)
本報告では、色彩スタイルの進化にもとづいてそのスタイルに関連性のある画家を連結してできるネットワークを形成し、それを可視化した結果を報告する。
公開ウェブサイトWikiArt.orgから取得した主に西洋絵画の画像データを使用し、各画像の色彩統計量を算出した。続いて、各画家が有する色彩スタイルを多次元ベクトルで表現する。この処理を各画家に対して適用することで生成されたリンク集合から、画家ネットワークを形成した。
この可視化により、画家単位での絵画の進化の歴史を色彩スタイルの観点から観察できる。例えば、ivan aivazovskyが多くの画家へ影響を与えたことや、john william waterhousemが年代の離れたel grecoから影響を受けたことがわかる。