7N-02
人工市場を用いたディレクショナル戦略を考慮したHFTの性能調査
○早瀬竜希,遠藤修斗(工学院大),水田孝信(スパークス・アセット・マネジメント),八木 勲(工学院大)
近年高頻度取引(hft)において従来のマーケットメイク戦略に代わってディレクショナル戦略が主流となりつつある。ディレクショナル戦略としてファンダメンタル戦略,テクニカル戦略,オーダーブックインバランス戦略が考えられる。そこで本研究では人工市場を用いて,これら3つのディレクショナル戦略を考慮したHFTをモデル化し,それらのパフォーマンスの調査を行った。その結果,従来のマーケットメイク戦略型HFTと比較してどのディレクショナル戦略もパフォーマンスが悪くなり,パフォーマンスを良くしようとすると取引量が低下するためHFTに適さない戦略になることが示唆された。