情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

7L-04
クラスタリングに基づいた分散遺伝的アルゴリズムによるオーダーバッチング最適化
○鈴木崇弘,杉浦順香,佐久間拓人,加藤昇平(名工大)
本研究では倉庫における顧客注文処理の効率を高めるための最適化手法を提案する.顧客オーダーの作業員への割当であるオーダーバッチングは,NP困難な組合せ最適化問題である.本アプローチはクラスタリング技術による初期集団の効果的な分割を基に分散遺伝的アルゴリズムの一つである島モデル遺伝的アルゴリズム(IMGA)を導入することで,より効率的な解探索の実現を目指す.IMGAにおける移住操作の導入により解の多様性を確保しつつ最適化範囲を絞り込むことで,より効率的なオーダーバッチングを可能にする.実データを用いた最適化実験により物流倉庫でのピッキング業務における提案手法の有効性について検証する.