情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

7F-03
新型コロナウイルスの重症化リスクの高い生徒・学生のためのオンラインを含む教育のあり方
○江原 遥(東京学芸大)
内部疾患/内部障がいを持つ生徒/学生の多くは、生活上の特別な支援が必要なく健常者とほぼ変わらない生活が可能なため、病弱学級等ではなく普通学級に在籍している。彼らは少なくとも100人に1人の割合で存在し、多くは新型コロナウイルスに感染した場合の重症化リスクが高い。2023年の同感染症の5類移行後、普通学級でマスクを外すように誘導するなど感染防止策を緩め、対面教育上の都合が優先される場面が増えた結果、これらの生徒・学生にとっては、対面教育の利点が感染上のリスクに見合わなくなってきている。本論文では、国内の重症化リスクの高い生徒・学生の数を概算し、彼らのための安全なオンライン教育やその他の教育上の施策を社会・制度・実現性等の観点を交え議論する。