情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

7C-01
ベジエ曲線の距離関数を用いたベジエ曲線・曲面の包含球の計算法
○西田友是(プロメテックCGリサーチ / デジタルハリウッド大学)
CGやCAD分野において、曲線や曲面の交差判定や衝突判定には、包含箱や包含球が前処理に用いられる。後者の方が判定が容易である。ベジエ曲線と点との(2乗)距離をベジエ関数で表現し距離計算を行い、対象のベジエ曲線・曲面がn次ベジエ曲線とすると、距離は2n次のベジエ関数で表現でき、この関数の制御点を利用しBezier Clipping法を適用して円の中心から曲線上の最長点(半径を決める)を計算できる方法である。複数の点列から数値解法で包含円を算出する方法があるが、曲線上の多数の点から包含円を求めると計算時間が膨大になる。制御多角形から得る方法も考えられるが、この場合大きめな包含円になる。提案法では効率よく最小限の半径の包含円を抽出する。