"我が国では，高度経済成長期に施工された社会インフラ設備の老朽化が深刻であり，長寿命化のための網羅的かつ効率的な点検が必要となってきた．近年は，点検対象の構造物を3次元計測機器で計測し，取得した点群データにより寸法や変状の有無を把握しているが，橋梁のような複雑な構造物を対象とすると，計測地点の制約や障害物によるオクルージョンの影響で全容を計測できない場合がある．既存研究では，構造物の形状を事前に学習して計測できなかった箇所を補完する手法を提案しているが，学習した構造物の種別を手動で指定する必要がある．そこで，本研究では，深層学習を用いて橋脚の点群データの種別を自動で推定する手法を提案する．
"