6ZK-03
電圧値測定によるボールねじステージ上の異常を検知するアルゴリズムの提案と実装
○吉里浩之介,片桐光貴,島 孔介,大塚孝信(名工大)
今日の産業機器保全は,熟練した作業員の勘に依存していることが多い.実際の製造現場では,加工工程データを監視するためのIoT機器を導入することで設備保全効率の改善を目指している.設備保全効率の改善のため,機器を監視するセンサを搭載した産業機器が開発されているが,日本の製造業を支える中小企業の現場では,資金不足から産業機器の交換は難しい.
そこで本研究では,旧来の機器からも取得できるサーボモータのトルク指令値に対して周波数解析を行い,ボールねじステージ上の偏荷重を検知するアルゴリズムを提案した.実験から,偏荷重を想定したテストデータに対して提案手法を適用し周波数成分に違いがみられることを確認した.