情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

6ZH-05
軽度認知障害評価のための渦巻き描画課題と計数課題の二重課題による簡易判定法の構築
○門澤 望,藤原克哉,水戸部一孝(秋田大)
近年,高齢者に占める認知症の人数は増加しており,認知症の兆候である軽度認知障害(MCI)を早期発見することが重要である.本研究では,タブレット端末を用いてMCIを把握できる簡易自己判定ツールの開発を目的とする.そのために,渦巻き描画課題に背景色変化の副課題を加えた二重課題による認知機能評価を若年者と高齢者のMCI疑い群,健常群に実施し,検査結果の解析を通してMCI疑いの特徴について検討する.これまでに,MCI疑いを判別する7つの評価パラメータが報告されており,本論文では,新たな評価パラメータを検討することで簡易判定法を改良し,MCI疑いの判定精度の向上を目指す.