情報処理学会 第86回全国大会 会期:2024年3月15日~17日

6ZB-06
ラッセルの円環モデルを基準とした生理指標による共感感情の検出手法
○千手香穂,中川友梨,菅谷みどり(芝浦工大)
共感は,他者感情の特定と,それにより生起される自己感情の2つにより明らかになると言われている.従来,2つの観点を客観的に評価する方法は明らかではない.特に,無意識に生起される自己感情を評価することが困難である点と,2つの観点からの感情評価を同一基準で行う方法が明らかではないことが課題である.そこで,本研究ではこれらを実現する方法として,ラッセルの円環モデルを基準とした共感感情の検出手法を提案する.本提案では,ラッセルの円環モデルの2次元座標上にマップしたアンケート結果と,生理指標(脳波・心拍変動)で得られた座標の角度の差から,共感の発生を評価するものとした.